タンゴを知る

タンゴ名盤ライブラリー|巨匠図鑑つき、聴く順番

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タンゴ名盤ライブラリー|巨匠図鑑つき、聴く順番
目次
  1. 1. ユーチューバー?夫婦漫才?タンゴデュオ「Asato-Pais」 の新譜紹介
  2. 「Asato - Pais」ってどんな人たち?
  3. クリスティアン・アサト
  4. アジェレン・パイス
  5. デュオ
  6. 新譜「Aquellos Tangos de Código Abierto」
  7. 2023年夏日本ツアー予定!
  8. 2. タンゴ歴史の原点?!フルートとギターデュオ、最新アルバム【Para la tierra de uno】
  9. どんな人たち?
  10. フルート奏者 マルタ
  11. ギター奏者 サンティアゴ
  12. 今回のアルバムは?
  13. 3. 【今週の1枚】- アルゼンチンタンゴ“Rompelo Tano”
  14. オスバルド・ルジェーロ(Osvaldo Ruggiero)
  15. 生誕100周年オマージュ作品
  16. 収録日と収録場所
  17. ”Rompelo Tano”
  18. コンサートの様子
  19. 関連作品
  20. 音源を手に入れる
  21. 4. 【今週の一枚】Astor 2020 La historia continúa
  22. アストル・ピアソラの「タンゴの歴史」から沸いた企画!
  23. ピアソラの「タンゴの歴史」
  24. アルバム「Astor 2020」の制作の裏側
  25. どんな作曲家たち?
  26. 「La historia continúa」ってどういう意味?
  27. Spotifyで聞いてみる
  28. プロモーション映像を視聴
  29. 音源を手に入れる
  30. 5. 【今週の1枚】Orquesta Color Tango "Todo Terreno"
  31. Orquesta Color Tango 「オルケスタ・コロール・タンゴ」
  32. 「コロール・タンゴ」とロベルト・アルバレス
  33. コロール・タンゴまで
  34. 現在のコロール・タンゴ
  35. 今週の1枚 "Todo Terreno"
  36. 音源を手に入れる
  37. 6. ブルーノ・ルドゥエニャ新譜「De Barro y Asfalto」"泥とアスファルト"
  38. ブルーノ・ルドゥエニャってどんな人?
  39. 今回のアルバムについて
  40. タイトルに関するお話・・・
  41. タンゴの巨匠図鑑
  42. バンドネオン
  43. ピアノ
  44. ヴァイオリンと指揮
  45. 歌とギター
  46. 関連記事

タンゴの録音は黄金時代 (1940年代) だけのものではありません。ブエノスアイレスでは今も毎月のように新しいタンゴのアルバムが生まれています。このページは、当サイトの「今週の1枚」シリーズ6本を統合した名盤ライブラリーです。現地で演奏する立場から、聴きどころを紹介します。

新譜はこういう部屋で作られています。

アルゼンチンの録音スタジオの調整室。大きな卓と2台の画面が並び、ガラスの向こうに演奏する部屋が見える
音を決める部屋 (調整室) です。ガラスの向こうが演奏する部屋で、そこで録った音をこちら側で確かめながら1枚に仕上げていきます (現地スタッフ撮影)

はじめての人への聴き方の道しるべは「タンゴとは何か」の記事にあります。まずダリエンソ、ディ・サルリ、トロイロ、プグリエーセの4大楽団で耳を作り、それから現代の録音に進むと、それぞれの新しさが立体的に聴こえてきます。

1. ユーチューバー?夫婦漫才?タンゴデュオ「Asato-Pais」 の新譜紹介

まるで夫婦漫才?なるスピード感で話を展開していく「Asato-Pais」アサト・パイス。

彼らは漫才コンビではなく、バンドネオンとピアノのタンゴデュオです。

https://youtu.be/YuT\_qWjDy6w

彼らが新譜を出して現在ヨーロッパツアー中!

「Asato - Pais」ってどんな人たち?

アサト- パイスはピアニストのCristian Asato (クリスティアン・アサト)と、バンドネオン奏者のAyelen Pais (アジェレン・パイス)によるデュオ。

公私ともにパートナーの2人。

クリスティアン・アサト

アサトは、日系の沖縄の苗字「安里」さん。

彼のおじいさん、おばあさんが沖縄から渡ってきて、

クリスティアンは、日系3世。

ブエノスアイレスのタンゴ学校「Orquesta de tango Emilio Barcarce」

(オルケスタ・デ・タンゴ・エミリオ・バルカルセ)

のピアノ講師を務めていたのですが、

このデュオの演奏活動と、映像作成に専念したいということで退職。

そして、カメラマンとしてもアーティスト写真、プロモーション撮影に呼ばれて走り回っていました。

また、彼は、マジシャンでもあります。

ライブで時々手品が炸裂することも!

青いタンゴ礁の提携スタジオが制作する『スペイン語聴き流し学習』は高音質ネイティブスピーカーの音声と一緒にスペイン語を学べます。 日本人がカタカナ読みで発音するだけでネイティブ扱いになるスペイン語! よく使う日常会話を中心にピックアップしました! この機会にスペイン語を学んで世界と繋がりましょう!

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アジェレン・パイス

ラ・パンパ出身の彼女。

ブエノスアイレスで出てきて、今や女性バンドネオン奏者の代表的存在の1人。

ブエノスアイレスのタンゴショーでも引っ張りだこ。

デュオ

パンデミックが始まった頃から、YouTubeチャンネルを開始し、

タンゴの奏法の基本を伝授したり、タンゴの曲についての解説をしたり、

テンポ良い話術と、見てても楽しくわかりやすい編集でどんどんファンが増え、

今やチャンネル登録者数1万人以上!

全てスペイン語なので、そして、かなりスピードが早いので、

スペイン語が少しならわかるという方なら、もしかしたら大変かもしれません。

が、スピードを0.5倍速にすると、言葉がわかりやすくなっても楽しさが半減・・・

でも、音と映像でなんとなくわかっちゃうかも、しれません!

スペイン語を耳に馴染ませるためにはこんなのも!

「メラニー先生のスペイン語聞き流し学習」

新譜「Aquellos Tangos de Código Abierto」

CDではなく、ライブやYouTubeで聞くのが、彼らの演奏を聞けるチャンスだったのですが、

とうとうアルバムが出ました!

「Aquellos Tangos de Código Abierto」アケジョス・タンゴス・デ・コディゴ・アビエルト

直訳すると、”オープンソースなあの頃のタンゴたち”

どういうことだ?と思い直接本人たちにインタビューしました。

Asato-Paisより誰でも書き換え可能といってはなんだけれど、”オープンソースソフトウェア”みたいに、色んな人たちによって、いろんなアレンジができてしまうようなタンゴを集めたんだ。 どんどんバージョンも変わっていけるし、オリジナルをもとにアレンジャーによって自分のバージョンができちゃう。 そんなクラシックなタンゴを集めました!

おまけコメントそれから!「Aquellos Tangos Camperos」っていう有名ん曲があるよね、そのタイトルを文字ってちょっとした言葉遊びみたいな感じにもしているよ!

収録曲は

Quejas de Bandoneon

Adiós Nonino

El día que me quieras

Ilusión de mi vida

Libertango

Taquito miliar

Oblivión

La cumparsita

では早速聞いてみましょう!

2023年夏日本ツアー予定!

彼らは、2023年夏に日本ツアーを計画しています。

アサト君は日系アルゼンチン人ですが、今回日本初来日になり、とっても楽しみにしている様子。

スケジュールはまだ公開されていませんが、

このデュオを日本で聞けるチャンスです!

お楽しみに! 【彼らのアルバムのオープンソースなタンゴたち、こんなバージョンもあります】

2. タンゴ歴史の原点?!フルートとギターデュオ、最新アルバム【Para la tierra de uno】

あれ?タンゴだけど、バンドネオンはいないの?

ピアノは?

バイオリンは?

いません。

今週の1枚は、タンゴの歴史の原点とも言える編成ギターとフルートデュオ。

Santiago Vera Candioti y Martha Humbert Dunoyer (サンティアゴ・ベラ・カンディオティと、マルタ・ウンベル・ドノエール)の最新アルバム「Para la tierra de uno」(パラ・ラ・ティエラ・デ・ウノ」の紹介です。

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どんな人たち?

フランス人フルート奏者マルタ(Martha Humbert Dunoyer)と、アルゼンチンギター奏者サンティアゴ(Santiago Vera Candioti)の2人によるデュオ。

現代では、少し珍しい編成、ギターとフルートですが、

タンゴの歴史を辿ると、タンゴが演奏され始めた頃は、

バンドネオンやピアノ、バイオリンはまだタンゴ音楽には組み込まれておらず、

ギターとフルートで演奏されていました。

なので、原点に戻って・・・と言っても過言ではないかも?しれません。

フルート奏者 マルタ

フランス生まれで、フランスの音楽大学でフルート(クラシック)を学び、

その後アルゼンチンタンゴやフォルクローレに魅了され

アルゼンチンに渡りました。

現在は、アベジャネーダポピュラー音楽学校のタンゴのフルート講師を務めるながら、

演奏活動を続けています。

タンゴ、アルゼンチンフォルクローレのフルート奏者は数少ないですが、

彼女はその数える中の1人!

ギター奏者 サンティアゴ

アルゼンチンのサンタフェ出身のギタリスト、作曲家。

10代の頃はバリバリのロッカーだったそう。

タンゴの演奏活動をするために、サンタフェからブエノスアイレスに出てきました。

ラミロ・ガーショ5重奏のギタリストとしても活躍。

また作曲家としても活躍していて、現代タンゴの作曲家の1人として注目されています。

また、凄腕のアサドール(アサードを焼く人)としても周りからかなりの信頼を置かれています!

今回のアルバムは?

デュオのファーストアルバムとなる今回の「Para la tierra de uno」パラ・ラ・ティエラ・デ・ウノ

直訳すると、「自分の地の為に」

自分自身がしっかり足を踏み締めている、その場所、その時のために、

というニュアンスがあるのではないでしょうか。

内容は、タンゴからフォルクローレまで全10曲で、

今人気急上昇中の、歌手Ines Cuello (イネス・クエショ)と、

フォルクローレからタンゴまで弾きこなし、

そして、複雑な曲でも移調がその場ですぐできるという技を持っている

バンドネオン奏者のJoaquin Bennitez Kitegroski (ホアキン・ベニテス・キテグロスキ)の2人が

ゲストで参加しています。

フルートとギターというシンプルな編成。

タンゴの歴史の原点だけれども、そこに新しい響の可能性を探している2人。

派手で、スピーディ、ショー的なタンゴが耳につきがちですが、

深くしみじみとした味わい深い2人のタンゴを是非聞いてみてください。

デュオといえば、こちらのデュオもおすすめ!

3. 【今週の1枚】- アルゼンチンタンゴ“Rompelo Tano”

ブエノスアイレスで活躍する現役のタンゴピアニストが選定するおすすめタンゴアルバムシリーズ【今週の一枚】。 今週はリリースしたての新譜です。 バンドネオン奏者オスバルド・ルジェーロ氏に捧ぐ「Rompelo Tano」(ロンペーロ・タノ)

オスバルド・ルジェーロ(Osvaldo Ruggiero)

オスバルド・ルジェロは1922年9月22日ブエノスアイレス生まれ、1994年5月31日に亡くなったバンドネオン奏者。

1939年オスバルド・プグリエーセ楽団が結成される際の初期メンバーとして抜擢され、1968年にセクステートタンゴという別バンドをオスバルド・ルジェロが他メンバーと結成するまで、プグリエーセ楽団メンバーとして活躍していました。

そのオスバルド・ルジェロには二人の息子、ダニエル・ルジェーロとアドリアン・ルジェーロがおり、二人とも現在ブエノスアイレスのタンゴシーンでバンドネオン奏者として活躍しています。

生誕100周年オマージュ作品

今年2022年はオスバルド・ルジェーロの生誕100年。

100周年に向け息子たちが父へのオマージュとしてアルバム制作を企画していました。

アルバムは、父オスバルドの作曲したタンゴの名曲の中から11作品ピックアップ。

それらを、ルジェーロ兄弟の呼びかけによって選出された、現在ブエノスアイレスで活躍するバンドネオン奏者たちによって

アレンジされ、それを録音するという試みです。

収録日と収録場所

録音は、2022年の3月に、アルゼンチンの老舗とも言える「ION(イオン)スタジオ」にて行われました。

この企画のために集まった、それぞれのアレンジャーから織りなされる、

個々の味を生かしたアレンジ。

しかし、オスバルドの原曲を尊重した作品が11作品。

全てオーケストラ編成でのアレンジとなっています。

”Rompelo Tano”

タイトル “Rompelo Tano" ロンペーロ・タノ。

ロンペーロは、「やってやれ!」的な呼びかけ。

タノは、オスバルドのあだ名です。

オスバルド・ルジェロはたくさんのタンゴの名曲を残しているペン! その中から11曲が息子たちにより選曲され、「どうや!父ちゃん!父ちゃんの曲でガツンとやってやろうぜ!「ロンペーロ・タノ!」 という感覚のタイトルだペン!

父が残したタンゴの名曲の再現。

息子たちから父への、

また、多くのバンドネオン奏者たちから愛され続けたタノへのオマージュの作品。

愛の詰まったアルバム、ぜひ聞いてみてください。

> アルバムの発売記念コンサートは、オスバルド・レジェロの誕生日からちょうど100年の2022年9月22日にブエノスアイレスで行われました。

コンサートの様子

関連作品

オスバルド・ルジェロのプグリーセ楽団時代の録音はこちら

プグリエーセ楽団をオスバルド・ルジェロと共に一時期支えたロベルト・アルバレスとBarrio Shinoの作品「Festejando」

音源を手に入れる

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4. 【今週の一枚】Astor 2020 La historia continúa

パンデミックで世界が混乱した2020年。 もちろんアルゼンチンも安定に混乱し、アルゼンチンのお家芸?!である金融デフォルトまでしていました。 その時期にリリース予定だったこの「Astor 2020」というアルバムを今週はピックアップしていきます! アストル・ピアソラの組曲「タンゴの歴史」に、もしも続きの第5曲目があるならば・・・という設定のアルバム。 11人のアルゼンチンタンゴのアーティストたちが新曲を持ち寄り、その第5曲目を埋めてみようという企画なんです。 一枚に色々な要素がつまり、楽器編成も様々。 それぞれの思うタンゴの歴史と、タンゴへの尊敬の意がそこに見えてくるアルバムです。

わたしも一曲オリジナルを持って参加していますので、是非Spotifyで聞いてみてくださいね!

アストル・ピアソラの「タンゴの歴史」から沸いた企画!

ピアソラの「タンゴの歴史」

Astor 2020 La historia continúa

アストル・ピアソラのギターとフルートの為に書かれた「タンゴの歴史」という組曲があるのですが、

その組曲の内容はタンゴの歴史を年代とともに追うような形になっています。

「娼婦1900」「カフェ1930」「ナイトクラブ1960」「現代のコンサート 1990」の4曲構成になっていて、

タンゴの歴史を30年刻みに綴って、それぞれの時代のタンゴが演奏されていた場所や、様子をイメージしながら楽曲が展開されていきます。

アルバム「Astor 2020」の制作の裏側

企画の発起人は、アメリカ人ギター奏者(ブエノスアイレス在住)Adam Tully(アダム・トゥリー)氏とその奥さんの会話から生まれました。

それは2019年春のある会話からタンゴの歴史って、30年ごとに楽曲が構成されているなら、1990年の次って2020年よね? 2020年にタンゴの歴史の第5曲目として作曲したらどうなん??

ひょんな会話がきっかけで、企画は立ち上がりました。

企画人の二人の呼びかけにより、10人のタンゴ作曲家が選出され、一人一曲ずつタンゴの歴史の第5曲目に相当する曲を持ち寄り、

一枚のアルバムにしようという企画となりました。

どんな作曲家たち?

選ばれた作曲家たちは、ブエノスアイレス在住の人だけではなく、アメリカ、フランス、ドイツにも住むタンゴ奏者・作曲者たちにも声がかかりました。

演奏楽器も、さまざま。

Pablo Murgier (パブロ・ムルヒエル)

Agustín Guerrero(アグスティン・ゲレーロ)

Dúo Fain ‘ Mantega(デュオ ファイン、マンテガ)

Fernando Otero (フェルナンド・オテロ)

Martin Sued (マルティン・スエド)

Adam Tully (アダム・トゥリー)

Bernardo Monk(ベルナルド・モンク)

Los Púa Abajo (ギターデュオ)

Adrian Ruggiero (アドリアン・ルジェーロ)

Shino Ohnaga(大長志野)

Ramiro Gallo (ラミロ・ガーショ)

ちなみに、アドリアン・ルジェーロは、前回の記事のルジェーロ兄弟の弟アドリアンです。

作曲家によってスタイルが色々だけれど、それだけに面白くなるだペン!

「La historia continúa」ってどういう意味?

副題にもなっている、「La historia continúa」。

これは、直訳すると「歴史は続いていく」という意味。

ピアソラが残した歴史はこれからもタンゴの歴史と共にまだまだ続いていく。

という意味が込められています。

Spotifyで聞いてみる

各曲作曲者が違い、また楽器編成も、デュオから、5重奏、6重層と色々な音色を聴くことができます。

最後まで飽きずに楽しめるバリエーション豊かな一枚となっています。

> わたしのオリジナルは10曲目となります!

プロモーション映像を視聴

こちらのYoutubeリンクにて全曲視聴とプロモーションも視聴できます!

歴史的なパンデミックと重なり、CD発売記念コンサートなどは全て中止となってしまい、

アルバムの完成もかなり遅れてしまいましたが、

タイトルにもある2020年内には完成・発売をすることができた一枚。

ぜひ聞いてみてください!

歴史がまだ続くとしたら、次の企画は、30年後の2050年!? 楽しみ!

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5. 【今週の1枚】Orquesta Color Tango "Todo Terreno"

1989年にロベルト・アルバレス率いる「コロールタンゴ」発足以来、世界各地のタンゴシーンでそのアンサンブルや、タンゴの魅力を発信し続けたバンドからの1枚をご紹介!

Orquesta Color Tango 「オルケスタ・コロール・タンゴ」

「コロール・タンゴ」とロベルト・アルバレス

正式名は、オルケスタ・コロール・タンゴですが、「コロール・タンゴ」として呼ばれている。

タンゴの音楽家だけでなく、ダンスをする方にも大人気のバンドで、

毎年行われているタンゴ世界選手権のステージ部門でも、

選択曲としてコロールタンゴの曲を選ぶダンサーも多い、そんなバンドです。

1989年より、バンドネオン奏者のロベルト・アルバレス氏 (Roberto Alvarez)が創設者となり、

コロール・タンゴは始動しました。

コロール・タンゴオフィシャルサイト

コロール・タンゴまで

ロベルト・アルバレスは、自身のバンドを作るまでは、

オスバルド・プグリエーセ楽団のバンドネオン奏者として1979年に入団し、

1984年からは、オルケスタの第一バンドネオン奏者として、バンドサウンドを引っ張っていきました。

プグリエーセ楽団入団の時の小話ロベルト・アルバレスにとってプグリエーセ楽団の入団のオーディションの話が来るなんて夢のような話!オーディションの日のために、自分で頑張って編曲したタンゴを準備して、臨んだのでありました。 その曲を見事に披露した後、プグリエーセは「見事だ!」とコメントしたのですが、「でも・・・」とつづき、「もっとタンゴらしい曲弾けないの?」と一言。 難しい技巧を組み込んだアルバレスのタンゴは、プグリエーセにとっては”タンゴ”ではなかったようで、アルバレスは驚いて、どうしようかと思ったそう。 少し考えたのち、メロディを覚えていた一曲を即興で演奏。 「そうそう!こう言うのが聞きたかった!」とプグリエーセ様ご満悦で、見事合格!を果たした。

プグリエーセ楽団では25曲のロベルト・アルバレスの編曲したレパートリーが演奏されていた。

ちなみに!プグリエーセ楽団のメンバーは時代と共に変わっていっているのも特徴的。以前の記事でおすすめしたオスバルド・ルジェーロもプグリエーセ楽団出身。

現在のコロール・タンゴ

2022年のある日、突然ロベルト・アルバレスが引退するニュースが飛び込んできた!

「夜遅くのミロンガなどの演奏に行くのが大変になったために、もう演奏活動はせず、スタジオに来てくれる少数の生徒にレッスンを続けるくらいの活動にします」

まだまだ彼の現役演奏が聴けると思っていたので、多くの人が残念に思い、その投稿にはたくさんのコメントが寄せられた。

ロベルト・アルバレスの後任として、以前から代役を勤めていた、Ramiro Boero (ラミロ・ボエロ)が後を受けつづこととなり、

年末まで、ライブスケジュールも決まってきているようです。

ライブスケジュールを確認!こちらから!

今週の1枚 "Todo Terreno"

そんなコロール・タンゴの2010年のアルバムをご紹介!

副題として「Con Estilo para Bailar」(踊るためのスタイル)となっている。

収録曲は、ダンスに最適な編曲でコロール・タンゴらしさが溢れた1枚。

トラディショナルなタンゴから、ロベルトのオリジナル曲までが収録されています。

メンバーは、全8名。バンドネオン2名、バイオリン2名、ピアノ、コントラバス、ボーカル、バスクラリネット、キーボードで構成されており、

ボーカルがキーボードと時々トランペットも担当しています。

ちなみに、実は、ロベルト・アルバレスは、若き頃、トロンボーンも演奏していただぺん!

プグリエーセ楽団から引き継いでいる、アルバレスの絶妙な切れ具合、ひびき具合のバンドネオン。

そして、彼率いるバンドの豊かなサウンド、タンゴをぜひ聞いてみてください!

筆者のバンド「バリオ・シノ」がロベルト・アルバレス氏をゲストに迎えて収録した曲「フェステハンド」。

やはり、ロベルトの刻みが加わると、バンドの音色さえ、変えてしまいます。

レコーディングの際の1枚。

ロベルト・アルバレス氏の「Ma y Pa」をピアノソロバージョンでも演奏してみました。

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6. ブルーノ・ルドゥエニャ新譜「De Barro y Asfalto」"泥とアスファルト"

アルゼンチンブエノスアイレスで活躍する

バンドネオン奏者ブルーノ・ルドゥエニャ(Bruno Ludueña)のアルバムが発表されました!

余談だけれど、『ルドゥエニャ』って少し言いにくいような・・・ 何回か練習してみたら、言えるようになったペン。

タイトルは『De Barro y Asfalto』泥とアスファルト。

なぜこのタイトルなんだろう?と疑問に思ったそこのあなた!

アルバムを聞く前でも、聞いてからでも、

ぜひこれを読んでその疑問を解決させてください!

音楽の聞こえ方が変わるかもしれません。

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南米と日本の「不平等と格差」は“程度の問題”に過ぎない。

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ブルーノ・ルドゥエニャってどんな人?

マエストロ、ビクトル・ラバジェンと仲良く映るブルーノは写真右上。

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ブルーノは、アルゼンチンのコルドバ出身。

幼い頃から、ギターを弾いて家でも音楽に親しんだ生活をしていました。

幼い頃からフォルクローレに親しみ、

タンゴに専念しようとバンドネオンを片手に、ブエノスアイレスへ。

冗談大好きで、さらっとした顔で冗談を言っているブルーノですが、

ブエノスアイレスでは、国立サンマルティン大学でアルゼンチンポピュラー音楽(タンゴ、フォルクローレ)科にも在籍していました。

国立サンマルティン大学のウェブサイトはこちら

ちなみに、外国人でも、入学できます。

タンゴ・フォルクローレ科の入学試験は二年に一回です。

学校に通いながらも、タンゴショーで働いたり、

また自身のオーケストラを結成して、ライブをしたり、

またいろいろなグループでも演奏活動を繰り広げていました。

作曲家・編曲者としても活躍。

自身はバンドネオン奏者ですが、ピアノソロの曲も作曲しています。

今回のアルバムについて

今回のアルバム『De Barro y Asfalto』泥とアスファルト、

全7曲入り。

ブルーノのオリジナルと、またアレンジ曲が収録されており、

編成は弦楽オーケストラとバンドネオン、ピアノの編成と、

弦楽4重奏と歌。またギター。と一枚の中でも変化に飛んでいます。


収録曲は

1 Belle Epoque

2 Don Angel Vicente

3 En Dos Ruedas

4 El Africano

5 Nobleza Guacha

6 Zamba del Ängel

7 De Barro y Asfalto


オリジナルと、タンゴとフォルクローレが一枚で楽しめるアルバムになっています。

レコーディングは、パンデミックに入る前に

弦楽オーケストラとバンドネオンピアノの編成の録音は終わっていたのですが、

続けて他の曲も録るぞという時にパンデミック。

録音は中段され、2021年に他の曲も収録されました。

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素敵な滞在になりますように!

タイトルに関するお話・・・

タイトルは、『De Barro y Asfalto』泥とアスファルト

なんで、泥とアスファルトなんだろう。

何か意味があるのかしら。

ということで、作曲者ブルーノに直撃インタビューを行ってきました。

『なぜこのタイトルを付けたの?』僕の住んでたコルドバの中の小さな田舎町では毎日フォルクローレを演奏し、僕はフォルクローレを聞いて育ったんだ。 でもそんな中、人生の職業に選んだのはタンゴ。 タンゴを演奏すると決めて、ブエノスアイレスに出てきた。 このアルバムには、そしてこの曲『泥とアスファルト』には、 僕の音楽の原点であるフォルクローレと、 そして今現在そばにあるタンゴ。二つのリズムや空気を含みたかった。 また、僕の人生の故郷とも言える二つの場所の大きな違いの一つに、 コルドバの僕の故郷は、土の道が多く、雨が降ると道路が泥になる。 でも今住んでいるブエノスアイレスはアスファルト。 雨が降っても硬いコンクリートのまま。 そんな僕の大切な二つの場所への思いを込めて作曲しました。

ではそんなブルーノの新着アルバム、ぜひ聞いてみてください。

アルバムタイトルになっているDe Barro y Asfaltoはこちら

ブルーノの世界観、音楽観がびっしり詰まった一枚、

ぜひ聞いてみてください。

アルゼンチンのフォルクローレのことはこちらにもご紹介しています。

他ブルーノ参加アルバム

アルゼンチンタンゴのおすすめアルバムはどれですか

入門は黄金時代の4大楽団 (ダリエンソ、ディ・サルリ、トロイロ、プグリエーセ) の編集盤からが定番です。現代の演奏に興味があれば、このページで紹介しているコロール・タンゴや若手の新譜が入口になります。

現代のタンゴにはどんな演奏家がいますか

伝統を継ぐコロール・タンゴのような楽団から、Asato-Paisのようなデュオ、ブルーノ・ルドゥエニャのような作曲家兼演奏家まで多彩です。このページのレビューで、それぞれの音の個性を紹介しています。

タンゴの巨匠図鑑

この記事で挙げたアルバムを演奏している人たちを、楽器ごとにまとめました。名前から入っても、音から入っても、行き着く先は同じです。

バンドネオン

ピアノ

ヴァイオリンと指揮

歌とギター

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