アルゼンチンの動物図鑑|グアナコ・カピバラ・ペンギン・クジラはどこで見られるか
目次
アルゼンチンの動物図鑑: どこで何に会えるか
アルゼンチンは、亜熱帯の湿原から氷の海までを一国に含む、南米屈指の野生動物大国です。動物園ではなく野生の姿を、しかも観光ルート上で見られるのがこの国の贅沢です。
この記事では、旅行者が実際に出会える動物を地域別に整理します。「この動物に会いたいからこの街へ行く」という旅の組み立てに使ってください。
パタゴニアの動物
グアナコ
リャマの野生種で、パタゴニアの主役です。草原の車窓から群れで見られる確率はほぼ100%。しなやかな首の立ち姿は、荒野の風景そのものです。先住民は毛と肉をこの動物に頼って生きてきました (先住民の歴史)。
マゼランペンギン
9〜3月、大西洋岸の営巣地に数十万羽が集まります。最大の営巣地プンタ・トンボでは遊歩道のすぐ横をペンギンが行進し、ウシュアイア ではビーグル水道の島で会えます。生態の詳細は ペンギンのすべて にまとめています。
ミナミセミクジラとシャチ
6〜12月の バルデス半島 は、世界最大級のクジラの繁殖地になります。シャチが浜に乗り上げてアシカを狩る世界唯一級の行動もこの半島の名物です。ゾウアザラシ、オタリア (アシカの仲間) も通年で見られます。
アンデスコンドル
翼を広げると3mを超える世界最大級の飛翔鳥です。パタゴニアと アンデス山脈 沿いの断崖で、上昇気流に乗る姿が見られます。羽ばたかずに数十kmを滑空する黒い十字は、一度見たら忘れません。
パタゴニアマーラ
ウサギのような顔で鹿のように跳ねる、アルゼンチン固有の大型齧歯類です。パタゴニア北部の乾燥地帯で出会えます。
北部・湿原の動物
カピバラ
世界最大の齧歯類は、アルゼンチンではカルピンチョと呼ばれ、北東部の湿原に普通にいます。特にイベラ湿原は、カピバラの群れ、カイマン (ワニの仲間)、湿原鹿が船から見放題の動物天国です。イグアスの滝 観光の足延ばし先として組めます。
ヤグアレテ (ジャガー)
南米最大のネコ科で、アルゼンチンでは絶滅の瀬戸際から再導入が進められています。イベラ湿原での野生復帰は南米の保全の成功例として注目されています。出会える確率は低いものの、その存在自体がこの国の自然の底力です。
オオアリクイとアルマジロ
北部の草原にはオオアリクイが、乾燥地帯には多種のアルマジロが暮らします。アルマジロはパタゴニアの道端でも会える身近さです。
アンデスの動物
ビクーニャ
グアナコより小さく繊細な野生のラクダ科で、北西部の標高3,000m超の高地に群れます。その毛は世界最高級の獣毛として知られ、インカ時代には王のためだけの布でした (インカ帝国の歴史)。ウマワーカ渓谷への道中で普通に見られます。
フラミンゴ
アンデスの塩湖には3種のフラミンゴが集まります。標高4,000mの真っ白な塩湖にピンクの列が立つ光景は、北西部の隠れた絶景です。
街と国民文化の動物
- オルネーロ (国鳥): 泥でかまど型の巣を作る小鳥で、街路樹にも巣を掛けます。「働き者」の象徴として愛される国民的な鳥です
- 牛と馬: 野生ではありませんが、この国を語る動物としては主役です。パンパの牛は ステーキ文化 を、馬は ガウチョの文化 を支えてきました
動物で組む旅程
- クジラ軸 (6〜12月): バルデス半島2〜3日。ペンギンのプンタ・トンボを足す
- ペンギン軸 (11〜3月): ウシュアイアでビーグル水道の島に上陸
- 湿原軸 (通年): イグアス+イベラ湿原でカピバラとカイマン
- 高地軸 (4〜11月): 北西部でビクーニャとフラミンゴ
全体の組み込み方は 観光モデルコース を、季節の選び方は 気候とベストシーズン を参照してください。
よくある質問
アルゼンチンにはどんな動物がいますか
パタゴニアのグアナコとマゼランペンギン、バルデス半島のミナミセミクジラとシャチ、北部湿原のカピバラとジャガー、アンデスのビクーニャとコンドルなどが代表です。地域ごとに全く違う動物相を持っています。
アルゼンチンでペンギンはどこで見られますか
9〜3月に大西洋岸の営巣地で見られます。最大の営巣地はプンタ・トンボで、ウシュアイアではビーグル水道の島に上陸するツアーもあります。
カピバラは野生で見られますか
見られます。北東部のイベラ湿原ではカピバラ (現地名カルピンチョ) の群れが船から普通に観察でき、カイマンや湿原鹿も一緒に見られます。
アルゼンチンの国鳥は何ですか
オルネーロ (セアカカマドドリ) です。泥でかまど型の巣を作る習性から働き者の象徴とされ、国民に愛されています。
クジラを確実に見るにはいつ行けばいいですか
6月から12月にバルデス半島へ行くのが最も確実です。ピークは9月と10月で、船からも海岸からもミナミセミクジラが見られます。