旅の準備

海外赴任の荷物どうするか|預ける・送る・処分

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目次
  1. まず全体像。荷物は4つに分けるだけです
  2. 「送る」の相場観。現地に持ち込むものは最小限に
  3. 実家に預ける場合の3つの落とし穴
  4. 「家ごと残す」と「解約して預ける」の損得計算
  5. 「預ける」の本命。トランクルームの選び方
  6. 出発までの手続きチェックリスト (時系列)
  7. 冷蔵庫・洗濯機は預けられますか
  8. 会社負担になるか、必ず確認してください
  9. ワーホリ・留学の身軽パターン
  10. あわせて読みたい
  11. 荷造りの道具
  12. 大きいスーツケースは借りるという選択
  13. あわせて読む

海外赴任、留学、ワーホリ、そして長期滞在。行き先がアルゼンチンでもどこでも、出発が決まった瞬間に必ず直面するのが「日本に残す荷物をどうするか」という問題です。

私たちは実際に日本の家を引き払ってブエノスアイレスへ渡った経験があります。そのとき痛感したのは、荷物の答えを先に決めないと、家の解約も引越しも航空券の日程もすべてが詰まる、ということでした。この記事では、渡航準備の最初の関門である荷物問題を、「持つ・送る・預ける・手放す」の4択で整理します。

先に結論

迷ったら「家は解約して、残す家財はトランクルームへ」が金額的にも精神的にも正解になることが多いです。家賃8万円の部屋を2年間キープすれば192万円。同じ荷物はトランクルームなら月数千円で守れます。この記事の後半で具体的な数字を比較します。

まず全体像。荷物は4つに分けるだけです

出発前の荷物整理は、感情で始めると終わりません。すべての持ち物を、機械的に次の4つへ振り分けてください。

分類中身の例行き先
持つ衣類・PC・書類・常備薬スーツケースと機内持ち込み
送る現地で使う生活用品の一部国際宅配便・船便
預ける家具・家電・本・思い出の品トランクルーム・実家
手放す1年以上使っていないもの売却・譲渡・処分

このうち渡航者を最も悩ませるのが「預ける」です。実家に置ける人はそれで解決ですが、量が多い、実家が遠い、親に気を使う、そもそも置き場がない。この現実に応えるのが月額制のトランクルームです。

「送る」の相場観。現地に持ち込むものは最小限に

先に「送る」の話を片づけます。日本からアルゼンチンのような遠距離への荷物輸送は、想像より高くつきます。

手段目安日数向くもの
航空便 (国際宅配)段ボール1箱 (10kg) で2〜4万円ほど3日〜1週間書類・すぐ使う物
船便段ボール1箱で数千円〜1万円台1〜3ヶ月急がない生活用品
引越し業者の海外便単身パックで数十万円〜1〜2ヶ月家財ごと移す場合

つまり、段ボール10箱を空輸すれば20〜40万円。同じ10箱をトランクルームに預ければ月数千円です。「現地で買い直せるものは送らない、日本にしか無いものは預ける」が費用面の正解になります。私たちの経験でも、現地へ実際に持ち込んで良かったものは、衣類と仕事道具と常備薬、そして日本の調味料くらいでした。

実家に預ける場合の3つの落とし穴

実家が使えるなら最有力ですが、経験者として3つだけ注意点があります。

  1. 湿気とカビ。締め切った和室や物置は、空調のあるトランクルームより保管環境が悪いことが珍しくありません。本・写真・楽器は特に傷みます
  2. 家族の生活圧迫。段ボール20箱は思った以上に場所を取ります。数年単位になると、親に「いつまで置くのか」を言わせるストレスが生まれます
  3. 処分事故。よかれと思って家族が捨ててしまう事故は、実際に起こります

量が多い場合は「思い出の品だけ実家、家財はトランクルーム」という分割が、家族関係にも荷物にも優しい落とし所です。

「家ごと残す」と「解約して預ける」の損得計算

一時帰国の予定があると、つい家を残したくなります。しかし数字で比べると答えは明確です。

家を残す (家賃8万円)解約して預ける (2畳タイプ)
月額80,000円6,000〜15,000円ほど
1年960,000円72,000〜180,000円ほど
2年1,920,000円144,000〜360,000円ほど

差額は1年で約80万円、2年なら150万円を超えます。これは現地での生活費数ヶ月分に相当します。「帰る場所を残す安心感」の値段として、この差額を払う価値があるかどうか。私たちの答えは明確で、家は解約し、荷物だけを守る。帰国後の家探しは帰ってから考えれば間に合います。

「預ける」の本命。トランクルームの選び方

トランクルームは大きく屋内型 (ビル内・空調あり) と屋外型 (コンテナ・車を横付けできる) に分かれます。海外渡航者の使い方の目安はこうです。

  • 段ボール10〜20箱+本+思い出の品 → 屋内型0.5〜1畳
  • 単身の家財一式 (冷蔵庫・洗濯機・ベッド含む) → 1.5〜2.5畳
  • 家族の家財一式 → 3〜4畳以上、または屋外型の大型コンテナ

湿気やカビが心配な本・衣類・楽器・写真は、空調のある屋内型を選んでください。数年単位の保管なら、この差は帰国時にはっきり現れます。

エリアリンク (東証上場)
ハローストレージ
★★★★☆ 4.5 筆者の評価
製品のポイント

全国47都道府県に3,000物件・13万室以上を展開する、掲載物件数の多さが強みのトランクルームです。東証上場企業の運営で、Web申込は24時間受付。屋内型・屋外型・バイク専用と種類が揃い、海外赴任前の家財一式から単身の段ボール数箱まで、期間と量に合わせてサイズを選べます。

全国3,000物件で「家の近く」を選びやすいのが渡航前の強みです。出発前の搬入と帰国後の搬出、どちらも自分の生活圏で完結します。

ユーティライズ
.R (ドッとあ〜る) コンテナ
★★★★☆ 4.5 筆者の評価
製品のポイント

関東・東海・関西・九州で500店舗・20,000室以上を展開するレンタル収納です。オンライン契約に対応し、最短で契約当日から使えるスピード感が特長です。出発日が迫った海外赴任・長期渡航の駆け込み利用にも間に合いやすく、Web申込で初期費用の割引もあります。

契約当日から使えるスピード感は、出発日が迫ってから動き出した人の味方です。関東・東海・関西・九州の方はこちらも比べてください。

どちらもWeb申込で完結し、実際に見学してから決めることもできます。出発の1ヶ月前までに契約し、退去週に搬入するのが余裕のある段取りです。

2社の使い分けはこうです。

ハローストレージ.Rコンテナ
展開全国47都道府県・3,000物件関東・東海・関西・九州・500店舗
強み物件数が多く「家の近く」を選びやすいオンライン契約で最短当日利用
屋内型・屋外型・バイク用と幅広いコンテナ型が中心で大物に強い
向く人地方在住・屋内型で本や楽器を守りたい人出発が迫っている人・家具家電の大物中心の人

迷ったら、まず両方のサイトで自宅の郵便番号を入れて、通える範囲の空きと料金を見比べてください。この検索は無料で、数分で終わります。

出発までの手続きチェックリスト (時系列)

私たちが実際に日本の家をたたんだときの段取りを、逆算の時系列でまとめます。

  1. 出発3ヶ月前。持ち物の4分類を開始。不用品はフリマや買取に出し始める
  2. 出発2ヶ月前。家の解約予告 (多くの賃貸は1ヶ月前予告、物件により2ヶ月前)。トランクルームの候補を検索して見学
  3. 出発1ヶ月前。トランクルーム契約。船便で送るものがあれば発送 (到着まで1〜3ヶ月かかるため先に出す)
  4. 出発2週間前。冷蔵庫の霜取り・洗濯機の水抜きの日程を決める。転出届と郵便転送届を出す
  5. 退去週。家財をトランクルームへ搬入。退去立ち会い
  6. 出発前日。スーツケースと機内持ち込みの最終確認

このうち一番つまずきやすいのは3の船便です。「出発直前に出せばいい」と考えていると、現地到着が2ヶ月後になり、着いてすぐ要る物が手元に無い事態になります。

機内持ち込みの最終確認と一緒に、長時間の機内で聴くものも準備しておくと、渡航当日の負担が変わります。

Amazon
Audible (Amazonのオーディオブック)
★★★★☆ 4.5 筆者の評価
製品のポイント

プロの朗読で本を聴けるAmazonのオーディオブックサービスです。スマホにダウンロードしておけば機内モードでも再生でき、目を閉じたまま聴けるので長距離フライトの消灯後や乗り継ぎ待ちと相性が良い過ごし方です。無料体験から始められます。

機内は電波が入らないため、出発前のダウンロードが前提です。

冷蔵庫・洗濯機は預けられますか

預けられます。ただし2つだけ準備が必要です。

  1. 冷蔵庫は搬入の前日に電源を抜き、霜取りと水抜きをして、庫内を乾かしてから運ぶ
  2. 洗濯機は給水ホースと本体内部の水を抜いておく

水が残ったまま密閉空間に置くと、カビと故障の原因になります。逆にこの2つさえ済ませれば、家電の長期保管はごく普通に行われています。大型家電が入るサイズ (1.5畳以上が目安) を選んでください。

会社負担になるか、必ず確認してください

辞令による海外赴任の場合、多くの会社に赴任時の荷物保管や引越しの補助制度があります。トランクルーム代が会社負担 (または上限付き補助) になる例は珍しくありません。人事や総務に「赴任中の家財保管の補助はあるか」を確認してから契約すると、自己負担がゼロになる可能性があります。領収書が出る大手業者を選んでおくと、この精算もスムーズです。

ワーホリ・留学の身軽パターン

ワーホリや留学で、実家が使える人はまず実家。それが難しい場合、荷物を段ボール10箱程度まで圧縮して0.5畳タイプに預けるのが最安の型です。月数千円なので、アルバイト数時間分で「日本に帰る場所ならぬ、帰る荷物」を確保できます。

手放す判断に迷うものは、「帰国後にもう一度買えるか、いくらか」で決めてください。数千円で買い直せるものは手放す。買い直せない思い出の品・書類・作品だけが、預ける価値のあるものです。

何ヶ月前から準備を始めるべきですか

理想は出発3ヶ月前、最低でも1ヶ月前です。荷物の仕分けに2週間、不用品の売却・処分に2週間、トランクルームの契約と搬入は1週間あれば収まります。家の解約予告 (通常1ヶ月前) から逆算してください。

トランクルームの料金相場はどのくらいですか

立地とサイズで変わりますが、屋内型0.5畳で月4,000〜8,000円、2畳で月8,000〜20,000円、屋外コンテナ4畳で月10,000〜25,000円あたりが目安です。都心ほど高く、郊外ほど安くなります。渡航中は自分が通う必要がないので、あえて郊外の安い物件を選ぶのも賢い方法です。

楽器や本、レコードは預けても大丈夫ですか

空調のある屋内型なら大丈夫です。逆に屋外コンテナは夏の高温と湿度変化があるため、楽器・本・レコード・写真には勧めません。当サイトはタンゴのレコードを扱う立場として、盤の保管には空調環境を強く勧めます。

車やバイクはどうすればいいですか

バイクはバイク専用トランクルームが各社にあります。車は長期保管サービスか、信頼できる人への名義ごとの譲渡・売却が現実的です。動かさない車は劣化するため、2年以上の渡航なら売却が損の少ない選択です。

帰国日が未定でも契約できますか

できます。トランクルームは月単位の自動更新が基本で、解約は前月連絡が一般的です。帰国が延びても荷物はそのまま守られます。むしろ「いつ帰るか分からない」人ほど、家賃ではなくトランクルームで持ち物を維持する方式が向いています。

支払いは海外からでもできますか

できます。クレジットカード払いか口座振替を選べる業者がほとんどで、契約時に設定してしまえば渡航後の手続きはありません。日本のクレジットカードを1枚残しておくと、この支払いに限らず何かと役立ちます。

郵便物はどうすればいいですか

郵便局の転送届 (e転居) で1年間、国内の指定先へ転送できます。海外への転送はできないため、実家か信頼できる人を転送先にしてください。誰も頼れない場合は郵便物の受け取り代行サービスがあります。銀行やカード会社には渡航前に住所変更を出しておくと、重要書類の迷子を防げます。

住民票や年金はどうなりますか

1年以上の海外滞在では海外転出届を出すのが基本です。住民税の負担がなくなり、国民年金は任意加入を選べます。判断は滞在期間と収入の状況で変わるため、市区町村の窓口で確認してください。荷物と違い、これは出発直前でも手続きできます。

Amazonで大型バックパックを探す 楽天で大型バックパックを探す

あわせて読みたい

荷物の行き先が決まると、渡航準備は一気に軽くなります。家をたたみ、家財を月数千円で守り、身軽に発つ。出発の日、スーツケース2つで空港に立ったときの自由さは、準備した人だけのものです。

荷造りの道具

楽天で衣類圧縮袋を探す

大きいスーツケースは借りるという選択

年に一度の渡航のために大型を買うと、残りの11ヶ月は場所を取るだけの荷物になります。借りれば保管の問題ごと消えます。

日本鞄材 (日本最大級のスーツケースレンタル)
アールワイレンタル (スーツケースレンタル)
★★★★☆ 4.5 筆者の評価
製品のポイント

日本最大級のスーツケースレンタル専門サービスです。サムソナイトやリモワなどの有名ブランドを旅行日数分だけ借りられ、往復送料無料・当日16時までの申込で最短翌日着の運用が知られています。年1回の旅なら、買って保管するより合理的な選択肢です。

往復の送料込みで借りられるスーツケースレンタルです。使う日数だけ払う形なので、大型ほど買うより安く収まります。

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