アタカマ砂漠|星空と月の谷、ウユニへの抜け方

アタカマ砂漠は、チリ北部に広がる「世界で最も乾いた砂漠」です。場所によっては雨の記録がほとんど存在せず、火星の代わりに探査機の試験が行われるほどの乾燥地帯。そしてその乾いた空こそが、この砂漠を、星を見るための場所にしました。
昼は月面のような谷と色つきの塩湖、夜は天の川。拠点の村サン・ペドロ・デ・アタカマからツアーで全てを回れる手軽さも魅力で、南米周遊の途中に組み込みやすい絶景地帯です。
なぜここの星空が世界一と言われるのか
アタカマの星空が世界一と呼ばれる理由は3つあります。年間300日を超える晴天、光害のない無人の広がり、そして標高2,000〜5,000mの薄く乾いた大気です。星の光を邪魔する水蒸気がほとんどないため、天の川が影を作るほどの星空になります。
この条件を求めて、世界の主要な天文台がこの砂漠に集中しています。日本も参加する国際プロジェクトの巨大電波望遠鏡群アルマ望遠鏡が置かれているのもこの砂漠で、週末には施設の一般見学も行われています。
旅行者は、サン・ペドロ発の星空観測ツアーに参加します。望遠鏡と解説付きで、南十字星、大小マゼラン雲、そして肉眼の天の川を浴びる数時間です。満月の前後は星が消えるため、日程は新月に寄せて組んでください。
昼のアタカマで見るもの
いちばん近い定番は月の谷です。侵食が刻んだ岩と砂丘の谷で、夕日の時間に岩壁が赤から紫へ変わっていきます。拠点の村から最短で行けます。
早起きが要るのはタティオ間欠泉です。標高4,300mの間欠泉地帯で、夜明けの氷点下の空気のなかに数十本の白い蒸気柱が立ち上ります。出発は暗いうちで、防寒は必須です。
アタカマ塩湖のラグーナ・チャクサでは、3種類のフラミンゴが塩水の浅瀬に立っています。夕方になると、アンデスの山影とピンクの列が重なります。
ミスカンティとミニケスは標高4,000mを超える紺碧の双子湖です。空の色が濃すぎて、湖面がほとんど黒に見えます。
体を動かしたいなら、プリタマ渓谷の温泉や、サンドボードのできる死の谷という選択肢もあります。
どのツアーもサン・ペドロの旅行会社で前日までに申し込めます。日本語で事前に押さえたい場合は KKday にも商品があります。
世界の現地ツアーや体験を日本語で予約できるサイトです。アルゼンチンのページには空港送迎やタンゴ関連、イグアス方面のプランが日本語で並び、口コミと空き状況を見て申し込めます。スペイン語や英語での予約に不安がある人の選択肢です。
星空観測や月の谷などサン・ペドロ発のツアーを日本語で予約できます。星空ツアーは新月前後の日程で押さえてください。
拠点の村サン・ペドロ・デ・アタカマ
砂漠観光の拠点は、標高約2,400mの日干し煉瓦の村サン・ペドロ・デ・アタカマです。土の道の両側に旅行会社、宿、レストランが並ぶ、砂漠の中の国際的な旅人の村です。
行き方は、チリの首都サンティアゴから空路で約2時間のカラマへ飛び、そこから車でおよそ1時間半です。
星空と月の谷と間欠泉を押さえるなら、2泊から3泊が標準になります。
注意すべきは標高です。村そのものは2,400mで穏やかですが、間欠泉や高地の湖は4,000mを超えます。着いた初日に高所へ行くツアーを入れないでください。高山病の基本の対策は ウユニ塩湖完全ガイド に書いたものと同じです。
気候は砂漠そのもので、昼は暑く、朝晩は氷点下まで下がります。真夏に行くとしても防寒着は要ります。
ウユニ塩湖へ抜ける2泊3日の道
サン・ペドロ・デ・アタカマは、ボリビアの ウユニ塩湖 への玄関口でもあります。国境を越えて2泊3日で塩湖まで走る4WDの縦断ツアーは、南米バックパッカーの伝説的ルートです。
道中に待つのは、緑・白・赤と色の変わる高地の湖、フラミンゴの群れ、噴気を上げる火山、奇岩の砂漠。標高4,000〜5,000mの絶景が3日間途切れず続き、最後にウユニの白い大地へ下りていきます。宿は素朴ですが、このルートそのものが南米旅行の頂点だったと語る旅人が後を絶ちません。逆方向 (ウユニ発アタカマ着) でも催行されています。
アタカマとウユニをつなぐこのルートを軸に旅程を組む方法は、南米周遊ガイド で解説しています。
星空と砂漠の装備
地図で見る動くバス・地下鉄・治安・見どころを1枚で。入れるものは要りません
よくある質問
アタカマ砂漠はどこにありますか
チリ北部の太平洋岸からアンデス山脈にかけて広がる砂漠です。世界で最も乾いた砂漠とされ、拠点は標高約2,400mの村サン・ペドロ・デ・アタカマです。
アタカマ砂漠の星空はなぜ有名なのですか
年間300日超の晴天、光害のなさ、高地の乾いた大気という3条件が揃い、天体観測に適した環境が揃うためです。世界の主要天文台が集中し、旅行者向けの星空観測ツアーも毎晩催行されています。
アタカマ砂漠への行き方を教えてください
サンティアゴから飛行機で約2時間のカラマへ飛び、車で約1時間半でサン・ペドロ・デ・アタカマに着きます。日本からはサンティアゴまで北米経由で約30時間です。
何日あれば回れますか
2〜3泊が標準です。星空ツアー、月の谷の夕日、早朝の間欠泉を別の日に配分し、高所順応のため到着初日は高地ツアーを避けてください。
アタカマからウユニ塩湖へ行けますか
行けます。国境を越えて2泊3日で走る4WD縦断ツアーが名物で、色の変わる高地の湖や火山を巡りながらウユニ塩湖に到達します。南米バックパッカーの王道ルートです。
ベストシーズンはいつですか
通年で観光できます。星空目的なら新月前後を選ぶことが最重要です。南半球の夏 (12〜2月) はまれに高地に雨が入り、冬は朝晩の冷え込みが厳しくなります。