アルゼンチンでプロのタンゴ音楽が聴ける場所!【タイプ別おすすめタンゲリーア6選】
青いタンゴ礁ではより詳しいアルゼンチンの暮らしや文化についてKotaro Studioで制作するアルゼンチンタンゴの資料館のような位置付けで、2021年からブエノスアイレスに完全移住した大長志野がお届けしています。
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タイプ別おすすめタンゲリーア6選

アルゼンチンでの観光の一つに「タンゴを見る!聞く!」という計画を入れる人も多いのではないでしょうか?
そして、是非聞いて、見て頂きたい!ともお勧めできます。
2021年執筆時点で2020年から始まったパンデミックの影響で残念ながら閉店してしまったお店もたくさんあります。
本日はコロナパンデミックで甚大な影響があったアルゼンチンブエノスアイレスのタンゲリーア事情ですが、(2021年執筆時点)コロナパンデミックをなんとか乗り越えたタンゲリーアの中からおすすめの6店をご紹介!
ユネスコ無形文化遺産となったタンゴ文化。
短期、中期、長期滞在とも是非是非本場で体験してみてください!
タンゴショーを楽しめるお店のことを「タンゲリーア」と言いますが、そのお店はたくさんあり、どこに行ったらいいのか迷うところです。
もちろんホテルとセットになっているタンゲリーアもあります。
タイプも色々違いますが、今日はその中で6つを選んでみました!
それでは参りましょう。
1、タンゴ・ポルテーニョ(Tango Porteño)
もともと映画館だった劇場を改装してタンゴショーハウスにしていて、とても大きな会場が特徴的です。
数多くあるタンゴショー会場の中でも1位〜2位を争うほどの広さを誇ります。
良い点
- 会場が広く、リッチな気分を味わえる。
- ダンサーの数が多く、色々なペアーのダンスが楽しめる。
- タンサーの数が多く、群舞も見ていて楽しい。
- 場所が街の中心地(コロン劇場の横、オベリスコのすぐ近く)にあるので、わかりやすく、夜も人通りがあり、明るい。
イマイチな点
- 会場が広すぎて、ステージとの間に距離感を感じる。
- 座る場所によっては、ステージが見渡しにくく、体をくねりとさせないといけない場合がある。
- 夜でも明るく、観光地の中心ということもあり、観光客だけでなく、それを狙う人も集まることもある。
- 大通りの賑わいとうらはらに、一筋入ると一気に暗くなる道もあるので注意
2、エスキーナ・オメロ・マンシ(Esquina Homero Manzi)
(2021年3月現在では、料理のデリバリーを行なっている)
有名なタンゴ “Sur” の歌詞の一番最初に出てくる交差点が、このタンゲリーアのある場所です。
San Juan y Boedo (サン・フアンとボエドの交差点)。
ちなみにこのタンゲリーアにあるピアノは、日本人が寄贈したもので、この記事の筆者も選定に関わったペン!
良い点
- 会場自体は中規模!適度な距離感でショーを楽しめます。
- オリジナルの曲なども多数使用しており、他のタンゲリーアでは聞けない曲が多い。
- 前の方の席になると、歌手がステージから降りて絡んでくることがあり、会場がわくので楽しい。
イマイチな点
- テーブルが会場いっぱいに並べてあり、素早く動くウェイターの動きが気になる。
- 場所が中心地から離れている。
- ローカルな住宅地の一角に会場があるため終演後は必ずタクシー(ウーバー)まどになる。
3、バー・スール(Bar Sur )
ステージがなく、観客と同じ高さのフロアーで、まるで観客も劇の一部になったような感覚を得られるとても親近感のあるお店です。
ホームページのトップにもあるように52周年と老舗タンゲリーアの一つとなっています。
私が行った際は、小さなお店の奥にバンドネオン奏者とバイオリン奏者が二人で演奏。
そして、ダンサーが本当に目の前で踊る。
「足で蹴られるんじゃないか」と思うほど近くで踊る。
もちろんプロのダンサーですので実際にあたったりすることはありません!(はず・・・)本場の美しいダンスが超至近距離で体験できるのは貴重ですよね!
良い点
- 一体になれる臨場感。
- カフェでお茶をしながら見ているという感覚にもなるので、堅苦しくない。
- 石畳の道、サンテルモの素敵な雰囲気を、老舗で楽しめる。
- 生演奏を身近で楽しめる。
イマイチな点
- ほとんどの場合お客全員に、ダンサーか歌手などが絡んでくるので(「どこから来たの?」とか「踊りましょうか?」など)他のお客さんの視線が集まるのが苦手な方は、もしかしたら緊張してしまうタイミングがあるかも。
- サンテルモの地域は面影があり、とても素敵だが、道が薄暗いのと、ひったくりも多いので、注意。
- 派手なショーや迫力ある音楽を楽しみたい方には物足りないかも。
ショーが終わる時間は基本的に深夜になるので帰りはタクシーかウーバーまたは、ホテルの送迎を事前に頼んでおくと安心だペン!
4、ビエホ・アルマセン(El viejo almacen)
サンテルモにある老舗の一つ。
タンゴの多くのマエストロ達がここのタンゲリーアで演奏したという歴史もあり、タンゴには欠かせない場所の一つにもなっている。
日本人にも人気で、ガイドブックにも必ずと行っていいほど載っているはず。
良い点
- こじんまりとしたスペースにステージがあるので、迫力のあるダンスや演奏を間近で楽しめる。
- ステージから落ちてくるんじゃないかと、ダンサー達がぶつかるのではないか?というような演技にドキドキ。
- 演奏者達の会話や、やりとりも感じられ、5重奏の迫力ある演奏、息遣いが見てとれる。
イマイチな点
- ステージとお席がかなり近いため、ドリンクなどにホコリが飛んで来ないか気になる。
- 会場から一筋下がったところにある大通りが、人通り少なく薄暗いので、慣れない人は終演後は要注意。
- バー・スール同様、サンテルモの地域は面影があり、とても素敵だが、道が薄暗いのと、ひったくりも多いので、注意。帰りはタクシーかウーバーまたは、ホテルの送迎を事前に頼んで奥のが安心です。
5、カフェ・デ・ロス・アンヘリートス (Cade de los angelitos )
会場的には、エスキーナ・オメロ・マンシと同じくらい。
大きすぎず小さすぎずな会場です。
会場の場所も、中心地すぎず、遠すぎず。
ですが、レストランフロアは、昼間もお茶をしに行って楽しめるような素敵な空間なので、カフェとしても人気のある場所です。
お昼間はショーや音楽はないから、お茶をショーを楽しもうと思っても見れないペン
良い点
- ティータイムで場所を確認し、気に入ったらまた夜ショーを楽しみに来れるという二つの顔を楽しめる。
- 演奏者が、タンゴ界の中心となる著名人たちで構成されており、クオリティが高い。
- 近すぎず、遠すぎずの距離感でショーを楽しめる。
イマイチな点
- タンゲリーアとしては全体的な平均をうまくとっている感じで、これという特徴がないとも言える。が、無難とも言える!
- 夜でも人通りのある大通りに面しているが、そうだからと言って観光地の中心でもないので、送迎はきちんと計画しておいたほうが良い。(タクシーは比較的通っている)
6、マデロ・タンゴ(Madero Tango)
港にあるタンゲリーア。
夜の雰囲気がとても素敵で、他のタンゲリーアでは味わえない雰囲気を会場の外で味わうことができる。
良い点
- 少し高級なレストランや、高級住宅の集まるプエルト・マデーロの雰囲気を味わえる。
- ステージが箱型ではなく、広く前に出ている形なので、客席どこからでもショーが楽しめる。
- 音楽に迫力がある。
イマイチな点
- 「音楽の迫力」ですが、ある人にとっては、大きすぎて耳を塞がないといけない時があるかも・・・
- 外のプエルト・マデーロの雰囲気は素敵ですが、反対側を見ると、高速道路があり、その高速道路の下や、道を間違えて反対にいけば、暗く非常に怪しい地帯に入るので、注意が必要。送迎の準備はあった方が安全。

- 『誰かのためにただここに在る』
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金田式バランス電流伝送DC録音の遺伝子を受け継ぐ音響エンジニア・音楽プロデューサーの服部 洸太郎が運営する『旧・芸術工房Pinocoa』の『Kotaro Studio』が企画運営しています。
青いタンゴ礁では、『アルゼンチンタンゴのすべて』をテーマにタンゴの歴史やマエストロの紹介、またタンゴを作ってきたアルゼンチンの文化や歴史、さらにはインカ帝国時代まで遡って研究しています。
日本とは正反対にあるアルゼンチンですが、親日国としても知られており、近年日本人の移住者が増加している流れもあり、現地での生活情報なども随時発信中!
2021年より完全移住したタンゴピアニストの大長 志野が現地スタッフの日常カテゴリーにてお届けしております。
アルゼンチンタンゴが好きな方、タンゴ音楽に興味のある方、また将来中期〜長期に渡って移住してみたい方は是非是非ブックマークよろしくお願いします。
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