【今週の一枚】Astor 2020 La historia continúa

パンデミックで世界が混乱した2020年。
もちろんアルゼンチンも安定に混乱し、アルゼンチンのお家芸?!である金融デフォルトまでしていました。
その時期にリリース予定だったこの「Astor 2020」というアルバムを今週はピックアップしていきます!
アストル・ピアソラの組曲「タンゴの歴史」に、もしも続きの第5曲目があるならば・・・という設定のアルバム。
11人のアルゼンチンタンゴのアーティストたちが新曲を持ち寄り、その第5曲目を埋めてみようという企画なんです。
一枚に色々な要素がつまり、楽器編成も様々。
それぞれの思うタンゴの歴史と、タンゴへの尊敬の意がそこに見えてくるアルバムです。

わたしも一曲オリジナルを持って参加していますので、是非Spotifyで聞いてみてくださいね!

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アストル・ピアソラの「タンゴの歴史」から沸いた企画!

ピアソラの「タンゴの歴史」

Astor 2020 La historia continúa

アストル・ピアソラのギターとフルートの為に書かれた「タンゴの歴史」という組曲があるのですが、

その組曲の内容はタンゴの歴史を年代とともに追うような形になっています。

「娼婦1900」「カフェ1930」「ナイトクラブ1960」「現代のコンサート 1990」の4曲構成になっていて、

タンゴの歴史を30年刻みに綴って、それぞれの時代のタンゴが演奏されていた場所や、様子をイメージしながら楽曲が展開されていきます。

アルバム「Astor 2020」の制作の裏側

企画の発起人は、アメリカ人ギター奏者(ブエノスアイレス在住)Adam Tully(アダム・トゥリー)氏とその奥さんの会話から生まれました。

それは2019年春のある会話からタンゴの歴史って、30年ごとに楽曲が構成されているなら、1990年の次って2020年よね?
2020年にタンゴの歴史の第5曲目として作曲したらどうなん??

ひょんな会話がきっかけで、企画は立ち上がりました。

企画人の二人の呼びかけにより、10人のタンゴ作曲家が選出され、一人一曲ずつタンゴの歴史の第5曲目に相当する曲を持ち寄り、

一枚のアルバムにしようという企画となりました。

どんな作曲家たち?

選ばれた作曲家たちは、ブエノスアイレス在住の人だけではなく、アメリカ、フランス、ドイツにも住むタンゴ奏者・作曲者たちにも声がかかりました。

演奏楽器も、さまざま。

Pablo Murgier (パブロ・ムルヒエル)

Agustín Guerrero(アグスティン・ゲレーロ)

Dúo Fain ‘ Mantega(デュオ ファイン、マンテガ)

Fernando Otero (フェルナンド・オテロ)

Martin Sued (マルティン・スエド)

Adam Tully (アダム・トゥリー)

Bernardo Monk(ベルナルド・モンク)

Los Púa Abajo (ギターデュオ)

Adrian Ruggiero (アドリアン・ルジェーロ)

Shino Ohnaga(大長志野)

Ramiro Gallo (ラミロ・ガーショ)

ちなみに、アドリアン・ルジェーロは、前回の記事のルジェーロ兄弟の弟アドリアンです。

前回の記事

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作曲家によってスタイルが色々だけれど、それだけに面白くなるだペン!

「La historia continúa」ってどういう意味?

副題にもなっている、「La historia continúa」。

これは、直訳すると「歴史は続いていく」という意味。

ピアソラが残した歴史はこれからもタンゴの歴史と共にまだまだ続いていく。

という意味が込められています。

Spotifyで聞いてみる

各曲作曲者が違い、また楽器編成も、デュオから、5重奏、6重層と色々な音色を聴くことができます。

最後まで飽きずに楽しめるバリエーション豊かな一枚となっています。

わたしのオリジナルは10曲目となります!

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プロモーション映像を視聴

こちらのYoutubeリンクにて全曲視聴とプロモーションも視聴できます!

Youtube リンク

歴史的なパンデミックと重なり、CD発売記念コンサートなどは全て中止となってしまい、

アルバムの完成もかなり遅れてしまいましたが、

タイトルにもある2020年内には完成・発売をすることができた一枚。

ぜひ聞いてみてください!

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歴史がまだ続くとしたら、次の企画は、30年後の2050年だぺん!?
楽しみだペン!

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大長 志野
大長 志野青いタンゴ礁:現地取材スタッフ
音大を卒業後ピアニストとして活動開始。
2011年より南米アルゼンチン・ブエノスアイレスで生活しながら現地のタンゴシーンで数々の作品制作に携わり、リリース。
2015年からブエノスアイレスでタンゴ楽団Barrio Shinoを結成し活動開始。
2018年には同バンドにてコロール・タンゴのリーダーでタンゴ界の巨匠:ロベルト・アルバレスをゲストに迎え「Festejando」をリリース。
タンゴ楽団Barrio Shinoを率いて日本全国凱旋ツアーを行い、連日大盛況の中、最後の地大阪:フェニックスホールでは満員御礼にて終演。
2021年よりアルゼンチン・ブエノスアイレスに完全移住し現地のタンゴシーンにて現役のタンゴピアニストとして活躍中。
Kotaro Studioでは432hz癒しのピアノシリーズなども担当。
noteにてブエノスアイレスでの出産・育児の様子をブログ形式で掲載中。