今週はリリースしたての新譜です。
バンドネオン奏者オスバルド・ルジェーロ氏に捧ぐ「Rompelo Tano」(ロンペーロ・タノ)
オスバルド・ルジェーロ(Osvaldo Ruggiero)
オスバルド・ルジェロは1922年9月22日ブエノスアイレス生まれ、1994年5月31日に亡くなったバンドネオン奏者。
1939年オスバルド・プグリエーセ楽団が結成される際の初期メンバーとして抜擢され、1968年にセクステートタンゴという別バンドをオスバルド・ルジェロが他メンバーと結成するまで、プグリエーセ楽団メンバーとして活躍していました。
そのオスバルド・ルジェロには二人の息子、ダニエル・ルジェーロとアドリアン・ルジェーロがおり、二人とも現在ブエノスアイレスのタンゴシーンでバンドネオン奏者として活躍しています。
生誕100周年オマージュ作品
今年2022年はオスバルド・ルジェーロの生誕100年。
100周年に向け息子たちが父へのオマージュとしてアルバム制作を企画していました。
アルバムは、父オスバルドの作曲したタンゴの名曲の中から11作品ピックアップ。
それらを、ルジェーロ兄弟の呼びかけによって選出された、現在ブエノスアイレスで活躍するバンドネオン奏者たちによって
アレンジされ、それを録音するという試みです。
収録日と収録場所
録音は、2022年の3月に、アルゼンチンの老舗とも言える「ION(イオン)スタジオ」にて行われました。
この企画のために集まった、それぞれのアレンジャーから織りなされる、
個々の味を生かしたアレンジ。
しかし、オスバルドの原曲を尊重した作品が11作品。
全てオーケストラ編成でのアレンジとなっています。
”Rompelo Tano”
タイトル “Rompelo Tano” ロンペーロ・タノ。
ロンペーロは、「やってやれ!」的な呼びかけ。
タノは、オスバルドのあだ名です。
オスバルド・ルジェロはたくさんのタンゴの名曲を残しているペン!
その中から11曲が息子たちにより選曲され、「どうや!父ちゃん!父ちゃんの曲でガツンとやってやろうぜ!「ロンペーロ・タノ!」
という感覚のタイトルだペン!
父が残したタンゴの名曲の再現。
息子たちから父への、
また、多くのバンドネオン奏者たちから愛され続けたタノへのオマージュの作品。
愛の詰まったアルバム、ぜひ聞いてみてください。
コンサートの様子
関連作品
オスバルド・ルジェロのプグリーセ楽団時代の録音はこちら
プグリエーセ楽団をオスバルド・ルジェロと共に一時期支えたロベルト・アルバレスとBarrio Shinoの作品「Festejando」

- 青いタンゴ礁:現地取材スタッフ
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音大を卒業後ピアニストとして活動開始。
2011年より南米アルゼンチン・ブエノスアイレスで生活しながら現地のタンゴシーンで数々の作品制作に携わり、リリース。
2015年からブエノスアイレスでタンゴ楽団Barrio Shinoを結成し活動開始。
2018年には同バンドにてコロール・タンゴのリーダーでタンゴ界の巨匠:ロベルト・アルバレスをゲストに迎え「Festejando」をリリース。
タンゴ楽団Barrio Shinoを率いて日本全国凱旋ツアーを行い、連日大盛況の中、最後の地大阪:フェニックスホールでは満員御礼にて終演。
2021年よりアルゼンチン・ブエノスアイレスに完全移住し現地のタンゴシーンにて現役のタンゴピアニストとして活躍中。
Kotaro Studioでは432hz癒しのピアノシリーズなども担当。
noteにてブエノスアイレスでの出産・育児の様子をブログ形式で掲載中。
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