【映像資料あり】アルゼンチン国民の23%が信者?!聖人:ガウチート・ヒルのすべて

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キリスト教の国アルゼンチンですが、地域には土着の神様はたくさんいます。

もちろんインカ帝国ゆずりの神様だったり、日本で言うところの八百万のようにアミニズム的信仰があったりと様々ですが、そんな中でもコリエンテス地方がはじまりとされるガウチョ、”ガウチート・ヒル”について本日は徹底解説していきます。

ガウチート・ヒル

ガウチート・ヒルの伝説は、アントニオ・ヒル(Antonio Gil)という名のガウチョ(アルゼンチンのカウボーイ)に由来しています。

彼は不正な裁判によって死刑にされたとされており、その後、彼の墓は奇跡の場所として崇拝されるようになりました。

奇跡の場所として崇拝されるようになる背景には彼の神がかり的な力にありました。

世界各地で見られる手かざしや祈りの力で病気を治す力。

ガウチート・ヒルも例外ではなく、彼に病気を治してもらいたい多くの人が彼の元を訪れ祈りの力で様々な病気を治してきたと伝えられています。

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歴史

Antonio Plutarco Cruz Mamerto Gil Núñez(アントニオ・マメルト・ヒル・ヌニェス)(1847年頃 – 1878年)は1840年代にメルセデス市(かつては「ペイ・ウブレ」)の近くで生まれ、そこでガウチョになるまで育ったと言われています。

三国同盟戦争で戦うために徴兵された際、神からのお告げの夢を見たと伝えられています。

それは「戦いの中で無実の人を決して殺さないようにしなさい」というものでした。

その結果、軍から脱走し、追われる身となってしまいます。

その後彼は、金持ちから盗み、貧しい人々に分け与える泥棒として有名になりました。

多くは牛などの食料だったと言われています。

最終的に 1878 年 1 月 8 日に逮捕され、エスピニージョの木に逆さ吊りにされ、そこで首を切断されるという死刑判決を受けました。

死ぬ前に、彼は死刑執行人に対し、家に着くと息子は重篤である、と告げます。

ガウチート・ヒルは「私を思い、祈れば、君の息子の病気は治る」と執行人に告げ、執行人は言うとおりにし、ガウチート・ヒルの祈りによって息子は奇跡的に助かったと伝えられています。

それ後、感謝の気持ちを込めて執行人はガウチート・ヒルが処刑された場所に戻り、彼を埋葬。

エスピニージョの木で十字架を立てガウチート・ヒルの聖地として誕生しました。

ガウチート・ヒルは、アルゼンチンの民間信仰と文化的アイデンティティの一部として重要な役割を果たしています。
彼は弱者の守護者として、また不正に対する抵抗の象徴として尊敬されています。

映像資料

ここはコリエンテス州の聖地。

少し異様な雰囲気が漂っています。

ガウチート・ヒルの主な聖域は、メルセデス市から約 8 km 離れた彼の処刑場とされる場所に位置しており、彼の追悼を捧げた空の霊廟 (つまり慰霊碑) があります。

霊廟の壁には、聖人によって与えられたさまざまな奇跡への感謝を表す約 5 万枚の銘板が飾られています。

脇には彼が絞首刑に処せられた木が立っている。

お供物としては、ろうそく、赤いリボンと花、タバコ、アルコール飲料の瓶の形で残されており、これらはガウチトが生前に好んでいたといわれるものです。

毎年1月8日には、ガウチート・ヒルを記念する祭りがコリエンテス州で開催されます。
この日は彼の死を悼む日とされ、多くの人々が集まり、彼の生涯と奇跡を祝います。

聖地で起こった奇跡?!

青いタンゴ礁の仲間、パーカッション奏者のナッチョが送ってくれた動画。

ちょうどこの場所をガウチートの命日である1月8日に通りかかり、

道には参拝者がたくさん。

何時間もかけて歩いてくる人や、馬でやってくる人もいるそう。

そんな大切な日に、ガウチート・ヒル前を通過中、

前方にエンジンがかからなくなった車が。

困った人を放って置けないナッチョは後ろから押してあげることに・・・

ナッチョの車のエンジンで前方の故障車両が前に進みます。

これ、日本だと大問題なので真似しないようにしてくださいね。

すると、何度押してもエンジンかからず、故障車はいったん端に寄せて対策を考えることにしたそうなんですが、しばらくすると、なんとエンジン再起動!?

というわけで、ナッチョのあと推しがあったからなのか、ガウチート・ヒルの奇跡の力かその車は無事にガウチート・ヒルの聖地を通過することができたわけです。

その時の様子がこちら!

前方の赤い車がエンジン止まっちゃった車。

パーカッション奏者のピアナ・ナッチョはKotaro Studioでフォルクローレのリズム解説の動画を制作しています。

国家と信仰

実際にガウチート・ヒルが存在していたかどうかも定かではないという研究者もいるほど、実在した証拠も歴史的な資料も残されておらず、語り継がれている話ばかりなので、どこまで信憑性が高いか誰にもわかりません。

一部の地域ではカルト扱いされたりしています。

カルトであっても、カルトでなくてもその地域の神様に対しては最大限の敬意を払うようにしましょう。

実際に1900年代中盤からはアルゼンチンの発展とともに、新自由主義の思想が付随して急速に信仰が広まっており、2019年の時点で、アルゼンチン人の約23%がガウチトの信者であるという説もあります。

特にコリエンテス州や出身者には熱烈な想いを持っている方も多いので、アルゼンチンやこのエリアに旅をする方は文化的な知識として知っておくといいですね。

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青いタンゴ礁編集長
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