ブエノスアイレスのエンパナーダの旅:お店で食べれる田舎の味11選

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アルゼンチンのエンパナーダは、その歴史と文化に深く根差した料理です。

起源はスペインの移民がもたらしたと言われ、アルゼンチンの各地域で異なるバリエーションやレシピが生まれました。

この小さなパイのような料理は、肉、野菜、時には果物を詰めて焼かれ、各地域の伝統的な家庭の味を再現しています。

地方ごとの特色を持ち、シンプルながら奥深いこの料理は、アルゼンチンの人々の生活と心に溶け込んでいるのです。

毎年エンパナーダの全国大会も開催されるほど。

アルゼンチン人は自分の地元のエンパナーダがアルゼンチン1美味しいと全員が思っています。

しかし、決してそんなことはありません。

ここで紹介するエンパナーダのお店はそれぞれの地域の特色や特徴を活かした独特の風味を体験することができますが、どれもそれぞれ個性があり、美味しいエンパナーダです。

編集部はどれが一番なんて決められません。

是非実際に食べてみてみなさんにとっての1番を決めてきてください!

La Cocina(カタマルカ風)

1977年から続くカタマルカ風エンパナーダの老舗。

厚めの黄色い生地にバターとスパイスを加え、豊富でジューシーな具材を使用しています。肉だけでなく、ピカチュウ(チーズと辛い玉ねぎ)やパスクアリーナ(ほうれん草と卵)も人気です。

Peña La Morena(サルテーニャ風)

サルタ州を代表する小さくてジューシーなエンパナーダを提供する店。

オーブン焼きまたは揚げ、肉やチーズと玉ねぎの具材があります。週末の夜は予約がおすすめです。

La Morada(トゥクマン風)

1999年にカタマルカ地方の料理に特化した店としてオープンしました。

特に、手切りの肉やチーズ、そして「Picachu」と呼ばれる辛いチーズと玉ねぎのエンパナーダが人気です。

カタマルカ地方の特徴である、じゃがいもを加えたレシピが特徴的です。

La paceña(ボリビア風)

伝統的なボリビア風のエンパナーダ。

厚くて甘い黄色い生地を使用し、辛い肉、鶏肉、チーズと玉ねぎの具材が特徴です。

El Sanjuanino(半世紀以上の歴史)

オーブン焼きまたは揚げの肉エンパナーダが有名。他にもフミータや野菜のエンパナーダもあります。

El Hornero(サンテルモ市場の宝石)

サンテルモ市場内にある店で、目の前で調理されるエンパナーダ。

オーブン焼きの肉や揚げたじゃがいも入りのエンパナーダがおすすめです。

El imperfecto(パレルモ風サルテーニャ)

2020年にオープンしたお店。

店内は田舎の家を思わせる温かみのある雰囲気で、すべての料理は木と泥のオーブンで調理されます。

メニューは北部サルタ地方の影響を受けており、エンパナーダはチーズまたは肉の2種類のみ。

特にチーズのエンパナーダは伝統的なレシピに忠実に再現し、揚げて提供されます。

El Banco Rojo(エンパナーダとビール)

エンパナーダの新しいスタイルを提供する店。

羊肉の辛いエンパナーダや、他にもブラッドソーセージ、豚肉、カボチャ、ほうれん草とひよこ豆の具材があります。

Empanadas Salteñas(地元の小さな店)

地元の雰囲気を味わえる小さな店。

良い生地と美味しい具材を使用したサルテーニャ風エンパナーダが特徴です。

El Gauchito(リオハ風)

サン・テルモ地区にあり、プエルト・マデロから約0.9kmの距離にあります。

主にアルゼンチン料理と南米料理を提供しており、ランチとディナーの両方で営業しています。

テイクアウトのオプションも利用可能です​​​​​。

店の評価はトリップアドバイザーで4.5と高く、ブエノスアイレスのレストラン4,507軒中712位に、南米料理1,913軒中106位にランクされています

Roma del Abasto

この店は元々二人のアストゥリアス人によって経営されていましたが、その後四人のパートナーが引き継ぎ、新たなメニューを提案しました。

店はSan LuisとAnchorenaの角に位置しており、特徴的な石焼きオーブンを備えています。

提供されるエンパナーダは大きく、具沢山で美味しいと評判です。

メニューには、ナイフで切った柔らかい肉、辛い肉、木火で焼いたチキン、ハムとチーズ、野菜、ヴィーガン向けのチョコ、チーズとオニオンなどが含まれています。特に辛い肉とチキンのエンパナーダが好評です。

Empanadas Tremendas

2017年にオープンしたこの店は、創造的なエンパナーダを提供しています。

特に「Vacío al malbec」や「pollo jalapeño」など、ユニークな味わいが楽しめます。

毎月限定の新しい味も提供しており、季節や素材に合わせたメニューが特徴です。

Costumbres Criollas

22年の歴史を持つ家族経営の店で、エンパナーダと地域料理に特化しているこの店はブエノスアイレスのレストラン4,507軒中749位にランクされており、トリップアドバイザーでの評価は4.0です。

主にラテン料理とアルゼンチン料理を提供し、ディナーとランチのサービスがあります。

さらに、宅配、テイクアウト、座席の提供、アルコールメニュー、テーブルサービスなどの特徴もあります。サンマルティン広場からは約0.4kmの距離にあります。

特に人気のあるのは、手切りの肉、7種のチーズとチャイブの「tambo」、そして「humita」のエンパナーダです。

注文を受けてから焼き上げるため、いつでも新鮮な味わいを楽しめます。

ブエノスアイレスでのエンパナーダ探訪は、まるで温かい抱擁のような体験です。

この街の小さなお店で出会うエンパナーダ一つ一つには、アルゼンチンの暖かさと豊かな文化が込められています。

手作りの味わい、心を込めたおもてなし、そして様々な具材のハーモニーは、訪れる人々に忘れがたい思い出を残すでしょう。

この記事で紹介した11軒のお店は、ただ美味しいだけでなく、心にも響く特別な場所です。

エンパナーダの誘惑に身を委ね、ブエノスアイレスの街を歩きながら、その魅力を存分に堪能してください。

青いタンゴ礁
青いタンゴ礁編集長
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