南米の言語一覧|スペイン語が通じない4か国と先住民語

目次
南米旅行と言えば、スペイン語は必須。
ほとんどの南米エリアでスペイン語、またはポルトガル語が公用語になっています。
そんな中で、スペイン語が通じないちょっとニッチな観光スポットを3つ紹介したいと思います。
南米で話されている言語
南米は13の国と地域からなり、そのうち9か国がスペイン語を公用語としています。残る4つは違います。
| 国・地域 | 公用語 |
|---|---|
| アルゼンチン | スペイン語 |
| ウルグアイ | スペイン語 |
| チリ | スペイン語 |
| パラグアイ | スペイン語、グアラニー語 |
| ボリビア | スペイン語、ケチュア語、アイマラ語ほか36言語 |
| ペルー | スペイン語、ケチュア語、アイマラ語 |
| エクアドル | スペイン語 (ケチュア語は地域の公用語) |
| コロンビア | スペイン語 |
| ベネズエラ | スペイン語 |
| ブラジル | ポルトガル語 |
| ガイアナ | 英語 |
| スリナム | オランダ語 |
| フランス領ギアナ | フランス語 |
数の上でいちばん多く話されているのはポルトガル語です。ブラジルの人口が南米全体のおよそ半分を占めるためで、スペイン語話者の合計を上回ります。南米イコールスペイン語という印象は、国の数から来たもので、人の数からは来ていません。
フォークランド諸島 (マルビナス諸島) は英語です。国ではなく英国の海外領土で、アルゼンチンが領有を主張しています。この経緯はフォークランド紛争とはにまとめています。
いまも生きている先住民の言語
南米で特徴的なのは、先住民の言語が公用語として現役であることです。
グアラニー語は、パラグアイで人口の8割以上が話します。首都アスンシオンの日常会話でも使われ、テレビもラジオもあります。南米で唯一、先住民の言語が国全体で使われている国です。スペイン語と混ざったジョパラという話し方が普通の状態になっています。
ケチュア語は、インカ帝国の言語です。ペルー、ボリビア、エクアドルにまたがって800万人以上が話します。インカが版図を広げた範囲とほぼ重なるため、インカ帝国の広がりを言語から見ることができます。日本語に入っている語もあり、コンドル (kuntur)、ジャーキー (ch'arki)、パンパ (pampa) はケチュア語が元です。
アイマラ語は、ボリビアのチチカカ湖周辺を中心に200万人ほどが話します。ケチュア語とは別系統です。
マプチェ語 (マプドゥングン) は、チリ南部とアルゼンチン西部のマプーチェの言語です。公用語ではありませんが、地名として広く残っています。
いっぽうで、消えた言語もあります。フエゴ島のヤーガン語は2022年に最後の話者が亡くなりました。
アルゼンチンのスペイン語は少し違います
同じスペイン語でも、アルゼンチンとウルグアイのものはスペイン本国と差があります。
「きみ」にあたる語が tú ではなく vos になり、動詞の形も変わります。ll と y の発音が「シャ」「ジャ」に寄るため、calle (通り) は「カジェ」ではなく「カシェ」に近く聞こえます。イタリア移民が多かったことから、抑揚もイタリア語寄りです。
くわしくはアルゼンチンは何語かと、スペイン語の挨拶に書いています。
スペイン語が通じない4つの国と地域
フォークランド諸島
フォークランド諸島は、南大西洋上にあるイギリス領の諸島です。
1833年からイギリスが支配を続け、現在まで続いています。
スペイン語名ではマルビナス諸島(Islas Malvinas)。
首都はスタンリー。
人口3,398人(2016年調査)。
通貨にはフォークランド諸島ポンドとイギリスポンドの両通貨が使えます。
諸島の領有を主張するアルゼンチンとイギリスとの間で、1982年にフォークランド紛争が勃発しました。
世界で最初に発見した人間は?!
最初に島を発見したのは、1520年のフェルナン・デ・マガリャンイスの航海中にはぐれた船団の内の一つの、エステバン・ゴメス船によるものだとされています。
イギリス政府によると、イギリスの探検家ジョン・デイヴィス (John Davis) によって記録がなされたのは、1592年のことであり、これが現在のイギリスの領有権主張の根拠となっています。
発見当時は無人島だったのですが、近年木製のカヌーが発見され、フエゴ島の先住民に既に発見されていたという説が有力視されています。
1598年には、オランダ人のセバルト・デ・ウェールト(Sebald de Weert)がこの島を訪れています。
このため、当時オランダではこの島をセバルト島と呼び、19世紀にはこの名が記載された地図がオランダで作られています。
フォークランドという名前は、1690年に東フォークランド島と西フォークランド島の間の海峡を航海したイギリスの船長ジョン・ストロングの命名です。
彼は、航海の援助をしてくれた海軍の第5代フォークランド子爵アンソニー・ケアリー(英語版)(1659年 - 1694年)の爵位名にちなんで命名されました。
2010年4月にこの島で石油が発掘され、以前から領有権を主張していたアルゼンチンとイギリスとの間がさらにピリピリしだしたと言われています。
フォークランド諸島での観光!
1年を通して冷涼で風が強いのが特徴です。
年間を通じて最も暖かい1月でも平均最高気温は15度程度です。
ベストシーズンは現地の夏頃、11月~2月。
この時期は野生動物が繁殖期を迎えるのもあり、ペンギンやアザラシなどの観察には最高!
現地の冬(5月~9月)は気温が下がるのはもちろんのこと、雨や風が強い日が増え、観察できる野生動物も限定されてしまいます。
フォークランド諸島へのアクセスは南米のチリからのアクセスが一般的ですが、サンティアゴ/プンタ・アレーナスとフォークランド諸島を結ぶ航空便は週1便しかありません。
そのため、不測の事態にも備えて滞在日数などにはかなり余裕を持って行かなければいけません。
フランス領ギアナ
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南アメリカ北東部に位置するフランスの海外県ならびに海外地域圏です。
なので公用語はなんと驚きのフランス語。
西にスリナム、南と東をブラジルのアマパー州と接し、北は大西洋に面する。面積は北海道とほぼ同じです。
県都はカイエンヌ。
海に面しているのもあり、漁業が活発です。
経済自体はフランス本国に完全依存なのですが、地域性なのか?失業率が20%~30%と非常に高いことも特徴です。
交通などの整備もあまり進んでいないため観光などでは不便に感じることも多々ありますが、県都カイエンヌには、「カイエンヌ・フェリックス・エブエ空港」があります。
→カイエンヌ・フェリックス・エブエ空港(Wikipedia)
人口
フランス領ギアナの人口は209,000人であり、その内約20000人が移民です。
ギアナの観光地
流刑地の収容所跡
現在でこそ、盛んな漁業と安定して温暖な気候で住みやすい地ですが、昔々はフランス史上最悪の監獄があったことでも有名です。
ー)
ガイアナ共和国
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通称ガイアナは、南アメリカ大陸北東部に位置する共和制国家。
イギリス連邦加盟国の一つです。
東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面しており、首都はジョージタウンです。
ガイアナは南アメリカで3番目に小さい国であり、ベネズエラとは現ガイアナ領のグアヤナ・エセキバをめぐってイギリス領時代の19世紀から領土問題を抱えています。
ラテンアメリカの中ではカリブ海諸国と文化的に近く、南アメリカ大陸で唯一英語が公用語の国です。
南米最貧困国から経済爆発!?
人口は東京都世田谷区よりも少ない80万人弱で、南米の中でも特に目立った観光スポットなどもなく、日本でもほとんど知名度はありません。
南米ではボリビアに次ぐ最貧国と言われています。
そんなガイアナですが、2019年12月に原油生産を開始!
2019年は約4%であったが、2020年は約86%の世界最高値を記録するとIMFは予想しています。
1人当たりGDP(国内総生産)は、2019年は推定約5250ドルであったが、2020年には約1万0250ドルと倍増。
2024年には約1万9400ドルと南米チリをも上回るとまで言われています。
原油は2015年にエクソンモービルが発見しました。
観光地
ガイアナは日本のパスポートがあれば、入国に際して3ヵ月以内の滞在ならビザは不要です。
現在石油バブルの真っ只中ですが、南米最恐とも恐れられるベネズエラとの国境問題も抱えつつ、観光地も限られているため人気のスポットや観光情報などもあまりアップグレードされていません。
一点行くとすればカイエトゥール滝!
上から下(滝壺)までの高さが226mで世界一の落差と言われる滝です。
カイエトゥール滝は、セスナに乗って上空から観測する方法が一般的です。
もちろん自力で行くのはかなり難しいでしょうから、セスナで行きましょう!
現地のセスナはこちらの航空会社で予約します。
スリナム
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通称スリナムは、南アメリカの北東部に位置する共和制国家。
東にフランス領ギアナ、西にガイアナ、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面しており、首都はパラマリボです。
スリナムはかつては「オランダ領ギアナ」として知られており、南北アメリカ唯一のオランダ語圏です。
南部にはギアナ高地につながる山地があり、面積、人口共に南米では最小の独立国となっています。
自殺率は日本越え!?
スリナム政府はこの高い自殺率を受けて、2020年までに現在の自殺死亡率を10%削減する目標を立てています。
メモちなみに日本は世界ワースト6位でした。
南米の言葉を知る
よくある質問
南米で最も多く話されている言語は何ですか
ポルトガル語です。ブラジルの人口が南米のおよそ半分を占めるため、スペイン語話者の合計を上回ります。
南米でスペイン語が通じない国はどこですか
ブラジル (ポルトガル語)、ガイアナ (英語)、スリナム (オランダ語)、フランス領ギアナ (フランス語) の4つです。フォークランド諸島も英語です。
先住民の言語は今も使われていますか
使われています。パラグアイのグアラニー語は人口の8割以上が話し、ケチュア語はペルーやボリビアで800万人以上が話します。いずれも公用語です。
グアラニー語はどこで話されていますか
パラグアイです。南米で唯一、先住民の言語が国全体で日常的に使われている国で、テレビもラジオもあります。
アルゼンチンのスペイン語はスペインと違いますか
違います。きみにあたる語が tú ではなく vos になり、ll と y の発音がシャやジャに寄ります。イタリア移民の影響で抑揚も異なります。
ポルトガル語とスペイン語は通じますか
書いたものは半分ほど理解できますが、話し言葉は発音の差が大きく、そのままでは通じません。ブラジル人がスペイン語を聞き取るほうが、その逆より容易とされます。