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1983〜現在
危機を越えて ― 現代のアルゼンチン
民主主義を守りながら、何度も危機に立ち向かい、立ち上がってきた国。
2001年の危機
民主化後も、アルゼンチンは激しい経済の波にさらされ続けた。1990年代の通貨をドルに固定する政策はやがて行き詰まり、2001年末、対外債務の債務不履行(デフォルト)と銀行預金の凍結(『コラリート』)によって未曾有の危機に陥る。
失業率は2割を超え、人々は鍋を打ち鳴らして街頭に出て『みんな出ていけ(ケ・セ・バヤン・トドス)』と叫んだ。短期間に大統領が次々と交代する政治的混乱も起きた。
記憶と人権、そして現在
それでも、記憶と人権を求める歩みは止まらなかった。『五月広場の母たち・祖母たち』の活動や、軍政指導者を裁いた経験は、世界的にも高く評価されている。奪われた孫を DNA 鑑定で家族のもとへ取り戻す活動も続く。
経済の不安定さという課題を抱えながらも、アルゼンチン人は自らの歴史と——その光も影も——真正面から向き合い続けている。
キーワード
- 2001年危機
- デフォルトと預金凍結による経済危機。
- コラリート
- 銀行預金の引き出しを制限した措置。
- 記憶と人権
- 母たち・祖母たちの活動と軍政の裁き。
民主主義になってからも、アルゼンチンは何度も大変なことを乗りこえてきました。
2001年、お金の大きな問題が起きて、多くの人が仕事を失いました。それでも人々は、つらい過去を忘れずに、人権を大切にしようと努力し続けています。アルゼンチンは、自分たちの歴史と正面から向き合う国です。
キーワード
- 経済危機
- お金やくらしが大きく苦しくなること。
- 人権
- だれもが大切にされるべき権利。