突然現れた祝日と5月広場でのデモの様子を取材

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アルゼンチン2022年9月1日にアルゼンチンで衝撃のニュースが飛び込んできました。
クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル副大統領が暗殺未遂を受けたとのこと。

事件

この事件を受けて政府は翌日の2日を休みに指定しました。

突然祝日となったこの日はもちろん街でも混乱を引き起こしました。

公共交通機関等は祝日モードになっていましたが、小さいなお店や街のお医者さんなどは混乱し、『やっているのかどうかの問合せ』が殺到していたんだそうです。

前日に突然祝日になるなんていうのはさすがアルゼンチンという感じです。

左派?右派?

さて、この記事を構成するためには避けては通れない話題です。

アルゼンチンでは日本とは比べ物にならないほど国民の政治への意識や参加意欲は強く、SNSなどの呼びかけだけでも今回の5月広場のような集まり、集合、デモはすぐに開始されます。

また、革命家チェ・ゲバラを産んだ国。

チェ・ゲバラは革命家としてアルゼンチンで英雄となっています。

このような背景から、国内では左、右、それぞれの思想で激論が繰り広げられており、時々衝突したり、日常的に政治の話が井戸端会議で始まります。

日本で一般的に浸透している『革命』とか『左勢力』とかいうワードもアルゼンチンでは全く違う認識で社会に浸透していると推測できます。

ポイントたまに過激な発言も公に出てくるなど日本よりもやはり殺伐としている側面も感じられます。

5月広場に集まった人たち

さて、むつかしい話になると疲れちゃうので背景はこの辺にし、この日5月広場に集まった人々は俗にいう左派思想の人々。

現政権自体が左派政権となっており、もちろん左派思想のクリスティーナ副大統領の暗殺未遂を受け、集まっています。

しかし、怒って集まっているというよりもニュアンスとしては『より深い平和を願う』『こんなことが起こらないような平和な社会を考える』といって、非常に前向きな集会となっており、現場の雰囲気もどこかお祭り気分というか、ポジティブ(前向き)な印象です。

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治安の悪さなどはあまり感じませんよね。

他の写真も見てみましょう。

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こんな具合に少しハートフルな印象も受けますよね。

一方でもちろん同じ思想の人たちが集まっているといっても、少し物騒な印象の現場もあります。

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こちらは先ほどの現場よりも若干ピリピリしているでしょうか。

みなさんそれぞれいろんな思想、いろんな考え、感情を抱いて集会に参加しているようです。

平和を謳う

現場の様子を動画でも少しだけ紹介。

まとめ:集会には注意

今回は平和を謳うハートフルな集まりではありましたが、それでも群集心理というのは誰も予想しない方向に働いたりしますので、観光や短期滞在でこういうことが起こっても中心に入っていったりしないように注意してください。

特にアルゼンチンは普通に人種差別などもありますので、アジア人を見ると攻撃的になる人もいます。

一人が攻撃的になって群集心理で流れに呑まれるといった流れが発生する可能性もありますし、どんな展開になるのか不明ですので、近づかない方がいいです。

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今回の写真や動画はアルゼンチン人に撮ってきてもらいました。
5月広場周辺はこんな感じですが、集まっていない人たちの雰囲気は普通の祝日です。
同じ日にセンテナリオ公園を散歩した様子を『現地スタッフの日常』カテゴリーでアップしてますのでみてください。

休日のお散歩に!ビジャ・クレスポのセンテナリオ公園

青いタンゴ礁
青いタンゴ礁編集長
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