この地図の作り方
青いタンゴ礁の地図とバスの頁は、公開されている実況データから、走った跡をもとに作っています。何を、どこから、どうやって、どのくらいの確かさで作っているかを書きます。
何を映しているか
ブエノスアイレス市内を走る路線バスの現在位置、停留所、路線ごとの経路と通るバリオ、地下鉄、シェア自転車、犯罪統計、見どころと歴史の場所を1枚の地図に重ねています。路線ごとの頁(スペイン語)では、いま走っている台数と経路が見られます。
「今日はストか」の頁では、位置を送っている車の台数を時間ごとに数え、平常の日と並べて数字で答えます。
データの出どころ
車両の位置は、ブエノスアイレス市の API Transporte が 30 秒ごとに出す実況の位置です。路線の形は、国の交通省が公開している都市圏の路線形(2023 年 4 月版)です。停留所は市の停留所台帳です。地図の下地は OpenStreetMap で、月に1回作り直します。
市の実況 API が出す系統名は実態と合わないことが多く、静的な時刻表は 2021 年のものでした。信用できるのは位置・行き先・系統の ID だけだったので、そこから作り直しています。
どうやって作っているか
位置を 30 秒ごとに貯め、車ごとの走った跡を集めます。系統と方向ごとに、いちばん長く、ほかの走行に支えられた1本を背骨として選びます。その背骨を 30m 刻みに密にして、国の路線形の上に点の 75% 以上が乗る番号を、その系統の番号にします。同じ道を走る番号が拮抗するときは、停留所の広がりで判定します。それでも決まらないものは、番号を付けずに保留します。
沿線の停留所は、背骨から 40m 以内にある市の台帳の停留所を付けます。20 分ごとに、変わった系統だけを作り直します。
データは二層で持ちます。取り込んだ原本は加工せず、派生したものは別の層に作ります。この設計と、走った跡から経路を再構成する方法は、空音開発の空部門 KUON GEO が提供しています。青いタンゴ礁は空音開発とは別の事業で、技術の提供を受けている関係です。
確かさと限界
番号は形の重なりで決めているため、一部の系統は番号を付けずに保留しています。保留の系統は地図では番号なしで表示します。
到着予測は、予測と実際の到着の差を毎日集計し、貯まるほど直しています。路線ごとの「普段の台数」は、12 回の記録が揃うまで出しません。1 回の記録を普段と呼ばないためです。
位置は市の API が出す値をそのまま使っています。車が位置を送っていなければ地図には出ません。
誰が作っているか
編集と公開は青いタンゴ礁(tango.blue)です。データの設計と経路の再構成の方法は KUON GEO の提供です。現地の取材と写真は大長志野が担当し、地図とバスのデータには関わりません。