「ブエノスアイレスは危険ですか?」
この質問に対する答えは、2026年現在も変わりません。
「場所と振る舞いさえ間違えなければ安全だが、一歩間違えば全てを失う」です。
経済状況の変動が激しいアルゼンチンでは、治安状況も刻一刻と変化します。
この記事では、ガイドブックには載っていない「現地のリアルな危険エリア」と、現地在住者が実践している「強盗に狙われないための擬態術(防衛策)」を徹底解説します。
近年、「スマホのひったくり(モトチョロス=バイク強盗)」が急増しています。
路上でのスマホ操作は、現金をさらけ出しているのと同じです。Googleマップを見る際は、必ず背後が壁になる場所に立ち止まるか、店内に入って確認してください。
「最近ブエノスアイレス中心部では、特に『歩きスマホ』を狙ったバイク強盗が本当に増えています。先日も、私の知人がカフェのテラス席で机の上にスマホを置いていたほんの一瞬の隙に、走り去るバイクに持ち去られました。
観光客の方は、写真を撮ったらすぐにカバンにしまうこと。そして、夜間の移動は地下鉄ではなく、UberやCabifyを徹底して使うこと。この2つを守るだけで、被害に遭う確率はグッと下がりますよ。」
エリア別・治安マップ(安全度判定)
ブエノスアイレスは、通り一本隔てるだけで「天国と地獄」ほど雰囲気が変わります。以下の地図を参考に、宿泊先や移動ルートを決めてください。
▲ ブエノスアイレス中心部マップ(北側が比較的安全、南側は注意が必要です)
高級住宅街であり、観光客や富裕層が多いエリア。夜間でも人通りがあるメイン通りなら比較的歩きやすい。ただし、テラス席での置き引きには注意。
再開発された湾岸エリア。監視カメラと警備員が多く、ブエノスアイレスで唯一、夜間でも比較的安心して歩ける場所。高級タンゴショーもここに多い。
オベリスク周辺やフロリダ通り。昼はビジネスマンと観光客で賑わうが、スリが多発。夜や週末はゴーストタウン化し、強盗のリスクが跳ね上がるため近寄らないこと。
日曜のフェリア(市場)は観光客で溢れ安全だが、一本路地に入ると雰囲気が一変する。特に夜間の独り歩きは厳禁。タンゴショーへの移動は必ずタクシーを使うこと。
カラフルな観光スポット「カミニート」の敷地内だけは安全だが、一歩でも外に出るとスラム街に近い危険地帯。絶対に徒歩でアクセスせず、タクシーで乗り付けること。
巨大なスラム街(ビジャ31)が隣接しており、旅行者が最も強盗に遭いやすい場所の一つ。バスターミナル利用時以外は近づかないのが賢明。
被害に遭わないための「擬態術」5選
強盗は「観光客(カモ)」を探しています。現地人(ポルテーニョ)のように振る舞うことで、ターゲットから外れる確率を上げることができます。
- 服装を地味にする ブランドロゴの入った服、高級スニーカー、目立つアクセサリーは外す。現地人は意外と質素です。買い物袋を提げて歩くのも避けましょう(エコバッグ推奨)。
- 「キョロキョロ」しない 上を見上げて歩くのは観光客の証拠。目的地までのルートは事前に頭に入れ、早足で堂々と歩くこと。「私はここの住人だ」という顔をしてください。
- スマホ・カメラを首から下げない これは「盗ってください」と言っているようなもの。撮影する一瞬だけ取り出し、終わったらすぐにバッグの奥底へ。ポケットも危険です。
- 歩きスマホは自殺行為 日本と同じ感覚でLINEを見ながら歩かないでください。バイク強盗に一瞬で奪われます。
- 流しのタクシーより「Uber/Cabify」 流しのタクシー(黒と黄色)の中には、わざと遠回りしたり、偽札でお釣りを渡すドライバーもいます。配車アプリ(UberやCabify)を使えば、料金もルートも明朗で安全です。
もし強盗に遭ってしまったら
どれだけ注意していても、運悪く遭遇することはあります。その時の鉄則はただ一つ。
「絶対に抵抗しないこと」
彼らはプロであり、ナイフや銃を持っている可能性があります。
「No(ノー)」と言ったり、バッグを掴んで抵抗したりしないでください。
命より高いものはありません。要求されたら、財布もスマホも全て差し出してください。
万が一のために、「捨て財布(少額の現金と期限切れのクレカなどを入れたダミー)」をポケットに入れておき、それを渡して逃げるというテクニックも有効です。
安全な移動で、最高の思い出を
治安の不安を解消すれば、ブエノスアイレスは魅力に溢れた街です。
安全に夜を楽しむなら、送迎付きのタンゴショーを選ぶのも賢い選択です。